Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

米国大使館から首席公使公邸へ

 今週日経が1面トップに「サイバー戦争・日本の危機」との特集を組み始めた。これまで専門家の間では常識だったことが、一般紙の1面に載るまでになったかと感慨深い。先日紹介したマンスフィールド財団に続き、今度はバイデン政権でサイバーセキュリティの大統領補佐官を務めている人物が来日した。米国大使館は、急遽日本の関係者との会合をセットした。

 

 僕の所属する団体に案内が来たのは2日前。それも「実施の有無含め、詳細は当日朝おしらせします」と付記されている。それでも予定を調整して、相棒と出かけることにした。その日は9月にも招待された米国首席公使公邸でのX'masパーティもある。

 

        

 

 赤坂の米国大使館の中に入るのは、覚えていないほど久しぶり。警備の厳重さはあきれるほどで、会合の予定時間の30分前に正門に着いたのに、会議室入りは5分前になってしまった。大勢の大使館員や日本側参加者と名刺交換などしていると、主役の登場。眼光鋭いグレーの髪の人物である。空軍に40年余り勤務し、国家安全保障会議への出向がその半分以上を占めるキャリア。

 

 サイバーセキュリティの日米協力について米国のスタンスや状況を説明してくれた後、Q&Aになった。僕は「日本産業界ではサプライチェーンの強化に関心を持っている」と言った。米国でも企業の99%はSMEだし、SMEの能力が低い事情は同じだとの回答。

 

    

 

 一旦大使館を辞去し、ひとつ用事を済ませてから、今度は麻布十番駅に近い公使公邸へ。大使館の人、霞ヶ関の人、外資系主体の産業界の人など、日本人と米国人が半々。首席公使が挨拶の後紹介したのは、やはり大統領補佐官。短いスピーチの中で昼間の会議のことにも触れてくれた。

 

    

 

 その後は入り乱れての、日本語・英語入り混じった「世間」話になった。この日は禁酒日なので、呑んだのはトニックウォーターばかり。でも食べ物の方はちゃんと頂きましたよ。英語脳が疲れる会合ですが、時々はいいですね。