Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

アフリカ、行ける?行けない?

 やがて世界の人口の半分は、この大地が占めると言われるアフリカ大陸。中国がその資源や市場を狙って進出しているというし、ロシアも<ワグネル>など使って各国政権に食い込もうとしている。アフリカ諸国には欧州系の国に対し、植民地化されていた記憶や、援助の引き換えに人権や民主主義という面倒くさいことを言われるのがいやだとの意識がある。

 

 じゃあ、日本はどうするのかということだが、政府開発援助などはいいとして、個人として行きたいかと言えば2派に分かれるだろう。確かに人口ボーナスは魅力だし、リープフロッグ型のイノベーションも試せる。一方で、ニジェールのクーデター、南スーダンでの内戦など不安要素も多い。

 

 今月、2人の人とアフリカについて会話する機会があった。

 

        

 

◆Aさん、経済社会の研究者

 デンマークなど欧州を回ってから、ナイジェリアにも足を伸ばした。デンマーク電子政府の進捗や市民の参加意識(投票率80%)にも驚いたが、ナイジェリアの活気も凄い。カフェは日本よりずっとおしゃれ、若い人のビジメスへの情熱が熱く、ブレイク真っ最中の印象。え、治安?何も不安はなかった。まあ、空港の荷物検査で再三チップ(賄賂?)をねだられたくらい。移動はUberで安心できた。

 

◇Bさん、通信業界のセキュリティ専門家

 ITU-Tの会合で世界中を回っている。APEC関連で東南アジア出張も多いが、中国だけは行けない。あと困ったのは治安の悪い国、先日総務省から南アフリカでの国際会議を勧められて「空港からホテル、ホテルから会議場の間の安全な交通手段を確保してくれ」と要請した。結局折り合いがつかず、参加は見送り。移動さえ安全なら、なんとか行けたのに・・・。

 

 全く対照的な話だった。まあ、南アフリカの政情不安が高まっている時期ゆえかもしれない。まあ、僕個人はごめんですね。皆さんはどう考えますか?