Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

今度は中国のミサイル問題

 僕の子供のころは「東西冷戦期」、相互確実破壊(MAD)と呼ばれる人類絶滅の危機が目前のようにいうメディアもあった。核兵器を積んだミサイルが一発飛べば、それは世界の終わりだと思っていた。ところが、一昨年のロシアのウクライナ侵攻や昨年のガザ紛争もあって、弾道ミサイルが普通に飛ぶようになってしまった。もちろん、核兵器までは使われていないのだが、そんな状況に慣れてしまった自分が不思議だ。

 

 ウクライナ戦線では、ロシアが北朝鮮製のミサイルを撃ったともいう。たびたび実験しているものだが、本当に実戦で役に立つのか?ロシアはそんなに「弾切れ」なのか?大事なミサイルを易々と供与できるのか?疑問が尽きない話である。

 

    

 

 昨年末、ロシアのミサイル科学者が次々と粛清されているという記事を紹介(*1)した。プーチン先生が大々的に発表しながら、簡単に撃墜されてしまった「極超音速弾道弾キンジャール」の失敗に起因する事態と思われる。

 

 ロシアのミサイルも大したことないなと思っていたら、今度は中国での、ちょっと違ったミサイル問題が報道された。

 

習近平氏による中国軍粛正、背景にミサイル欠陥-米情報機関が分析 - Bloomberg

 

 こちらは技術的な問題というより、軍内部の腐敗が原因。確かに昨年末の全人代で、9人の軍高官(確かにロケット軍関係者多)のクビが飛んでいる。横流ししたであろう燃料の代わりに、水を詰めていたというのでは笑い話にもならない。

 

 確かにこれまででも、中国軍の実力については疑問符(*2)がつくとの記事や書籍はあった。ある程度までは、米軍が議会に予算を求めるために「強力な中国の軍拡」をアピールしてきたからだともいう。

 

 この記事が本当なら、習大人はしばらく外には撃って出られませんね。おとなしくしていて貰いたいです。

 

*1:科学者稼業も命がけ - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

*2:闘ってみるまでは分からない - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)