Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

オリガルヒからの資金流入を断て

 ガザ紛争の収束(例え一時的な停戦であろうとも)を目指して、米国高官が中東に何度も足を運んでいる。その中に、普通なら表舞台に出てこないCIAバーンズ長官の名前があった。CIAの任務は、スパイ小説/映画にあるように、外国での工作というよりは情報収集を通じて「政権中枢に選択肢を与えること」が中心なので、異例の事態だと思っている。

 

 今回、そのCIAバーンズ長官に、是非にもやって欲しいことが出てきた。それは共和党トランプ候補の、選挙資金ではなく個人口座に違法な形で送られてくる可能性のあるオリガルヒからの資金流入を阻止もしくは摘発すること。

 

 大統領選挙予備選で圧倒的な力を見せつけるトランプ候補だが、アキレス腱は個人資産にある。複数の訴訟にさらされ、すでに8,000万ドル以上の賠償命令を受けており、4~6億ドルと言われる手元資金がショートする事態に直面しているのだ。

 

トランプ氏手元資金枯渇の恐れも、膨れ上がる訴訟費用-再選へ打撃か - Bloomberg

 

        

 

 今後賠償請求が膨らんでいくと破産の可能性があり、100%被選挙権がなくなるわけではないのだが、影響はあると思われる。このような事態を防ぐ手段はいろいろ考えられるが、不動産の売却には時間がかかるし、手っ取り早いのはこっそり借りること。

 

 これまでも何度か破産の危機に瀕している彼は、その度にロシア系の財閥に援けられた(*1)とも言われる。トランプタワーの住人の相当部分はオリガルヒとの説もある。今回もその手を使うかもしれない。だから、CIAにはオリガルヒからトランプ個人口座に振り込まれるかもしれないカネを見張って欲しいのだ。

 

 カネを阻止するよりも、違法な資金を得たことによる罪状を明らかにし、世論に訴えるとともに刑務所送りにした方がいいかもしれません。これで世界は救われると思いますよ。

 

*1:無自覚の工作員 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)