Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ウクライナ分割の陰謀?

 ウクライナ戦線は膠着状態、ロシア側も必死に集めた武器弾薬・兵員で攻勢をかけているが、さほど大きな前進をしている様子はない。一方のウクライナ軍も、弾薬が枯渇しかかっているし、兵員も十分ではない。電撃戦はもちろん、攻勢に出ることも難しい。西側から供与されたAFVは、機動防御に使われていると思う。

 

 「24時間で戦争を終わらせる」と豪語しているトランプ候補が米国大統領に返り咲けば、ウクライナに領土をあきらめて休戦せよと迫るだろう。米国が軍事支援を行わなければ、欧州だけでウクライナ軍を支えることは難しい。加えて欧州の中でも、ハンガリーのオルバン政権がロシア寄りの姿勢で、支援に消極的(もしくは反対)だ。

 

 そのハンガリーと、ルーマニアの中の一部政党が、妙なことを言い始めた。過去にさかのぼり、ウクライナの一部は我が国の領土だというのだ。

 

    

 

ウクライナが負けるなら、その領土を奪おうと画策する勢力がヨーロッパにある|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

 オーストリアハンガリー二重帝国の時代はともかく、WWⅡ前には、今のモルドバ周辺はルーマニア領だった。確かベッサラビアと呼ばれていたはず。ここにスターリンソ連軍が進駐しソ連領(つまりウクライナ領)とした。こういう国境線の変更(侵略)は、長い歴史では日常茶飯事である。

 

 「ネオナチを倒す」と言っているプーチン大統領が敬愛している独裁者スターリンは、1939年にはナチスヒトラー総統と密約を結んでいた。ドイツがポーランドに侵攻して西半分を占領するのにあわせ、バルト三国ポーランドの東半分に進駐した。2人の独裁者は、ポーランドという国を分割してしまったのだ。

 

 ひょっとすると、プーチン・オルバン間でウクライナ分割の密約があるのかもしれません。ルーマニアもそのおこぼれにあずかるような・・・。そう思わせるようなハンガリーらの動きと、報道でした。