東京オリンピック/パラリンピックが1年遅れたせいだからだが、もう夏のオリピック・イヤーがやってきた。今度の開催地はパリ、続々<五輪代表>が決まっているのはいいのだが、彼/彼女を待っているのは40度越えのパリの気候と、エアコンのない選手村である。
パリ五輪・パラ 選手村が公開|au Webポータルスポーツニュース (auone.jp)
の記事にあるように「地球に優しい」選手村であるから、木材や超低炭素コンクリートを使い、ベッドは再利用可能な段ボールで、エアコンはない。水による冷却システムはあるとのことだが、どうやらアスリートたちは、暑さとの闘いにも勝ってコンディションを維持しなくてはならないようだ。とてもアスリート・ファーストとは言えまい。
写真は、プロ野球キャンプをしている北谷町球場の観衆。アスリートだけでなく観衆も、真夏の観戦はしんどいと思う。そもそもなぜ真夏にやるのかと、純粋に思う。1964年の東京オリンピックは、10月開催だった。それがいつの間にか真夏開催になり、前大会ではマラソン競技を札幌ですることになった。
それは、オリンピック/パラリンピックが商業化を極めてしまったから。大スポンサーであるメディアが、米国の「スポーツ夏枯れ」時期に開催するよう求めたからだ。NPOでありながら巨大な利権にまみれている<国際オリンピック委員会(IOC)>は、アスリートの健康やコンディションなどそっちのけで、スポンサーの要望に応じている(*1)。
開催したりメダルをたくさん獲ったりすれば、国威高揚になるのはわかるが、相応なコストがかかることも確か。東京オリンピック誘致では、多額の官房機密費が使われた疑惑もある。表に出ているカネだけでも、当初予定を大きく上回った。
もう決まってしまっているロサンゼルス大会までは仕方ないとして、その後は(冬の札幌Ⅱも含めて)立候補止めませんか?「五輪貴族」を太らせるだけですよ。