Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

"Power on Reset"は役に立つ

 かつて機器がメカ中心だった子供のころ、不具合が起きると「ツボを叩けばいい」と教えられた。しかしエレクトロニクス部品が多くなった学生時代には、叩く手段はあまり効果が無くなった。代わりに勧められたのが、コンセントの抜き差し。要するに、"Power on Reset"である。多くの電子部品が初期状態になり、簡単なプログラムが内蔵されていても、"Boot-Strap(靴ひも)"という立ち上げプロセスが起動して、大方の不具合は解決してくれた。

 

 こんな古典的な個人メンテナンス手法が、最新鋭機器のスマホでも有効だとする記事があった。

 

「週に1度はスマホを再起動せよ」、米諜報機関NSAが警告 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

 

    

 

 多くのユーザは、眠るときにもスマホの電源を落としたりはしない。重要なソフトウェアのUPDATEがあるので「再起動してください」との表示が出た時だけ、それを行っている。しかしそうではなく、定期的に再起動すべきだと諜報機関NSAが推奨したというのだ。サービスプロバイダや、スマホメーカーが警告しているのではない。諜報機関が一般ユーザに語り掛けているところに、問題の重要性が見て取れる。

 

 記事に紹介してあるようなリスクに対して万全の策ではむろんないが、"Power on Reset"はデジタルに詳しくないユーザでも採れる対処法といえる。位置情報の利用やアプリのアクセス許可は限定的にすることなど、セキュリティ関係者の間では常識のようなことばかりだが、この記事にある考え方は一般のユーザも参考にしてほしい。

 

 まして、UPDATEがあるという警告を受けても再起動をさぼっているようなユーザは、とても大きなリスクにさらされます(*1)。警告を受けていなくても、定期的に(食事の前に手を洗うように)再起動する習慣をつけるのが、公衆衛生的サイバーセキュリティ(*2)の第一歩ですよね。

 

*1:ゼロデイ攻撃、餌食は「アップデート」甘く見る人 ソフトウェアの脆弱性突くサイバー攻撃の1つ | 東洋経済Tech×サイバーセキュリティ | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)

*2:Cyber Hygiene