Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国交省、第四期技術基本計画(前編)

 霞ヶ関は人事のハイライトである、事務次官交代の時期を迎えている。国交省では2度に1度は、技術系キャリアが事務次官を務めるのが慣例。今回はその順番で、山田技監が事務次官に昇格することが内定した。その山田技監が最初に挨拶をする国交省の会合を、今回傍聴することができた。それは「社会資本整備審議会・交通政策審議会技術分科会技術部会」という長い名前の会合。

 

社会資本整備審議会 ⇒ 旧建設省

・交通政策審議会 ⇒ 旧運輸省

 

 の構造そのまま、政策を審議する会合が設置されている。ただいずれも技術に依存することの大きな省庁ゆえ「技術分科会」は合同で運営される。その中心が今回の会合である「技術部会」だ。民間有識者25名が名を連ね、今回は18名がオンライン参加だった。ほとんど全てが大学教授、何らかの技術の専門家である。

 

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 国交省はどこかの国のように、技術基本計画は5ヵ年計画。現在は第四期(2017~2021年)の計画遂行も大詰めという時期である。この基本計画に沿って同省の技術政策・研究開発は進められる。もちろん予算付き。各年度の予算を精査する財務省は、オーソライズされた「基本計画」から外れた予算は認めてくれない。予算確保の第一歩は、この5ヵ年計画策定から始まっているわけだ。

 

改めて大詰めになった基本計画の内容を見てみると、

 

・トピックは「人を主役としたIoT、AI、Big-Data活用」
・社会課題への対応として、戦略的インフラメンテナンス、温暖化対策、基盤情報(地理・地盤・気象)の整備、生産性革命(自動運転・i-Construction・物流改革)を推進。
・技術政策として、オープンイノベーション推進、受け入れ現場体制の整備、技術や研究評価の見直し、伝わる広報と技術の信頼の確保に取り組む。
 
 となっていた。5年前に策定したものとしては、それなりに時宜を捉えたものになっている。世の中の「Global&Digital」の流れの、前者は充分に取り入れているが、後者に薄いのは「強靭な国土」が大きな柱である国交省ゆえ仕方のないところ。
 
 今回はその(大詰めに近い)中間フォロー結果が審議されるが、個別の技術研究開発項目は150以上、横断的な技術政策は4つの大項目が挙げられていた。
 
<続く>