Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

19度の日本酒

 すべての日程が終わり、疲れ切ってホテルに戻った。パーティで少し多めにワインを飲み、さらにジントニックも飲んだのでしっかり眠れるはずだ・・・と思ったのだが、22時過ぎに起きてしまった。やはりロンドンから続く海外出張の疲れがピークに来てしまい、「疲れすぎて眠れない」状態になったようだ。

 

 仕方がないので持ってきた文庫本(古い木枯し紋次郎ものなど)を開いたり、スマホでニュースを見たりしていた。DCの真夜中は、日本の真昼だ。日本は半日早く木曜日を迎えている。ひまつぶしに青い日系航空会社のサイトを見た。もう座席などは確定しているから、機内食のメニューでも見るか・・・。

 

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 ドリンクメニューを見ていて、「農口尚彦研究所・山廃美山錦」という日本酒を見つけた。なんとアルコール濃度19度。昔「月海」というお店で呑んだ原酒でも17~18度だったと思うから、相当強い日本酒である。なんとなくだが、これを試してみたい気分になった。問題は食事の方をどうするかということ。一般に帰国便の和食は避けた方がいいと思っていて、そのような記事も書いた。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/05/24/140000

 

 しかしメインを日本酒と考えたら、その付け合わせの料理は和食でもいいのではなないかと思った。フィレステーキ赤ワインソースや、帆立貝などのグリル・ブールブランソースではあるまい。多少味は落ちても、醤油・みりんで味付けした料理の方が合うはずだと、半分眠った頭で考えた。

 

 明け方までうとうとし、荷造りをしてチェックアウト。いつものように地下鉄と空港バスを乗り継いでダレス空港へ向かった。これもいつものようにトルコ航空のラウンジで出発まで過ごす。ここまでくると、もう帰ったような気持ちになっている。

 

 定刻に飛び立ってからCAさんに和食と日本酒を注文し、運んでもらったのが写真のお盆。右下に19度の日本酒が小振りのグラスに入っている。用心のためチェイサーの水も頼んでおいて、グラスの香りをかいだのだが・・・。

 

 残念ながら、期待していた香りでも味でもなかった。食事の方も見た目は美しいのだが、やはりピンとこない。「帰国便は洋食」のセオリーに従うべきだった。山廃美山錦は1杯だけ飲んで終了、あとは慣れたニュージーランドの白ワインにしてもらった。まあ体調も悪かったのかもしれません。つぎという機会がれば、往路便で試してもいいでしょう。