Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

新ビジネスクラス「The Room」(前編)

 疲れたけれどとても勉強になったカンタベリー・ケント大学での会合も終わり、あとは無事に帰国するだけ。ヒースロー空港はロンドンの西側にあるので、東海岸に近いカンタベリーからはロンドンの南を廻る高速道路に乗ってゆく。ランチ後ロンドンへ帰る人たちと別れ、帰国組は大型バスで西へと向かった。所要2時間と少し、ヒースロー空港到着。フライト出発まで、2時間半ある。悠々とチェックインできた。

 

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 イミグレーションでいい思い出のないヒースローだが、出国時にはうるさいことは言わない。出るものは勝手に、ということらしい。すんなり通ってしまい、出発ゲートに近いUnited航空のラウンジに入った。2年前もここで帰国便を待ったような気がする。広く開放的なラウンジで、中央窓側に大きなバーカウンターがある。ちょっと迷ったけれど、帰国便で十分呑めると考えてここはソフトドリンクで我慢する。

 その替わり、少し食べておこうと食べ物を探しに行き、2年前同様小さな2皿を持ってきた。さすがに「Fish & Chips」はないので、イギリス名物の食べ物は存在しない。だからここでの代表的な料理は、中華とインド。ひとつの皿は「炒麺」、もうひとつは「グリーンカレー」である。いつの間にか、イギリスにさよならするにはこの2皿と決まっている。

 

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 搭乗時刻になり、ゲートまで行った。少々遅れているようだが、特に問題となるような遅れではない。実は、今回の出張での最大の楽しみが待っているのだ。それは、青い日系航空会社の新しいビジネスクラス「The Room」。スライド式の扉をしめてしまえば、上部は解放されているけれど個室となる仕様。大型スクリーンに脇机、小物入れが充実していて、シートそのものも2人掛けできるくらいの幅がある。B-777の新造機にこの設備が導入されていて、その最初の路線がこの「羽田・ロンドン線」だった。今回の出張が決まったとき、「あ、このシートを体験できる」と期待した次第。

 

<続く>