今年春に鈴鹿市などを訪れた「インフラメンテナンスの現場見学」は、参加者の間でとても好評だった。座長の先生が、「もうひとつ行こうよ。日帰りで近場でいいから」とねだってくれて、事務局が第二弾を企画してくれた。対象となる自治体は、
・前回鈴鹿市が30万規模、もう少し小さい
・日帰りできる関東圏にある
・国交省としてそれなりのネットワークがある
という条件で絞り込んでくれて、茨城県桜川市に決まった。県の北西部にあり、東の石岡市、西の筑西市、南のつくば市に囲まれている4万人ほどの自治体。北は栃木県の益子町だ。江戸時代木綿の交易で栄えた「真壁地区」が中心だが、鉄道は北部をJR水戸線が走っているだけ。どうやって行くのだろうと思っていたら、集合はつくばエクスプレスの研究学園駅だと言ってきた。
朝一番の新幹線に乗れば集合時間に間に合うのだが、久しぶりに秋葉原駅前に宿泊することにした。APAホテル秋葉原駅前にチェックインして、夕食は「かつや」の定番メニュー「かつ丼・梅」。早めに眠り、チェックアウトしての朝食は「箱根そば」の朝蕎麦セット、かき揚げと卵が入って350円なり。なかなか健康的な食事ライフである。なにしろ事前に「現地では長靴を用意しています。サイズを教えてください」と言ってきているくらいだから、今回はハードな行程が予想される。
ゆっくり食べて、目の前の階段からつくばエキスプレスのホームに降りていく。これがとても深い。数年前まで、筑波大学には時々行っていたのだが、こんなに深かったかな?朝早くから通勤客が一杯降りてくる。
出発した列車も、最初はガラガラだったのだが北千住あたりで混みだし、守谷を過ぎるころには満員になった。集合時間には30分ほどの余裕をもって到着、出迎えてくれた事務局の人と桜川市の人が出迎えてくれた。配られたヘルメットと長靴を持ってバスに乗り込み、現地まで約1時間の行程に。
<続く>