初めてパスポートを取ったのは、入社して4年目だった。ラスベガスでのデジタル展示会に、企業内から何人か若手を出すという企画だったと思う。企業Gr内の旅行社が種々手配してくれなかったら、とても不安だったろう。以後、このグループ企業には最大年間10回以上の海外出張で、ずいぶんお世話になった。
個人の海外旅行手配も、最初のころは某旅行社の支店に夫婦で出掛けていたが、そのうちオンライン予約になり、ホテルやフライトも自分で手配するようになった。そんなわけで、添乗員付き(フルパック)ツアーというものは経験がない。
しかし今回、ある業界団体の東南アジア視察ツアーに参加して、初めてこれを経験することになった。参加者が集う説明会がホテルの会議室であり、そこに旅行社の人が来て説明してくれて、初めてそれを認識した。ホテルとフライトを指定されて、個々に予約して現地集合・現地解散と思い込んでいたのだ。

正直戸惑ったが、70歳近くになって初めての「フルセットツアー」も悪くないと、覚悟を決めた。団体旅行は時間に余裕をもって行動しないと、他の参加者に迷惑をかける。羽田空港近くの川崎駅前に前泊して、万全を期した。訪問先はシンガポールとベトナム。全行程中食事場所まで予約済みなので、勝手に街中に出て何か食べるわけにもいかない。出発前に和食と思い、京浜急行川崎駅前のレストラン「海ぶね」で一人呑みとした。

このところ、一人呑みは日本酒と決めているので、こんなつまみで2合ゆっくり味わった。そして早めに就寝。翌朝も早めに起きだし、朝食は採らずに空港へ向かう。僕より10~20歳ほど若い人たちがほとんどだから、機内食含めて一杯食事の機会(&量)がるあだろう。一人酒はもちろん、食事も控えておいた方がいい。

このターミナルは、2年前に台北に行ったときは閑散としていたのに、今やこんな賑わいです。そうそう団体旅行カウンターの利用というのも初めてです。若い人たちに負けず元気に帰国できるように、節制することにしますよ。