Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

みんな不公平感を持っている

 岸田改造内閣への要望は、経済&物価対策が一番多いという。旧統一教会問題は多くの人が「説明不十分」と言うが、説明してもらったからといって明日の暮らしが楽になるわけではない。円安やエネルギー価格の上昇、それらがもたらす値上げラッシュでみんな苦労している。

 

 格差が開いて分断だというが、富裕層と貧困層にきれいに分かれているわけではない。自分よりちょっと楽そうな人、ちょっと苦しそうな人を見て複雑な感情にかられているというのが実態だろう。

 

 例えば最低賃金で暮らしている人からは、生活保護受給者は無税で医療費無料、単純な年収では測れないメリットを享受しているように見える。10月から高所得世帯の児童手当はカットされるが、それも不公平だとの記事もある。

 

児童手当、10月から高収入世帯は全額カットで不満の声続々「たくさん税金払ってるのに!」 | マネーポストWEB (moneypost.jp)

 

    

 

 他にも75歳までの年金受給繰り下げをしたら、年収が増えて「医療費負担3割」になって苦しんでいる高齢者もいるとの記事もあった。

 

 税制は「透明・簡素・公平」が重要だが、これは純粋に税金だけの問題ではない。保険料・公共料金・医療&介護費・各種扶助や給付・教育費・無償サービスなども含めて考えないといけない。

 

 <ベーシック・インカム(BI)>の勉強をしていて、上記の実質税なのに税と思われていない「人生のコスト」があることが分かった。

 

BIの具体的な試算 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 行政サービスの研究者が「いい制度は一杯あるのに、知られていなくて利用されていない」と言っていた。PUSH型行政に転換すべしとの彼の主張に賛同するものの、本質的にはこれらを簡素化するべきだと僕は思う。

 

 上記の書で各種扶助や控除を廃止し、BIの資金を捻出する案。政権にはこのような制度導入を検討し、不公平感是正に努めて欲しいものです。