Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

虎ノ門界隈、変貌の有無

 欧米では「COVID-19」のブレイクスルー感染が急増しているそうだが、日本は感染者が激減した「いい秋」を満喫できて冬に入った。オミクロン株は不安だが自然と対面会合が増えて来て、僕の東京行きは2回/週が定常状態になっている。

 

 この日は某社の幹部の日程が取れて、急遽<虎ノ門ヒルズ>のオフィスにお邪魔することになった。御成門セミナーの司会役が終わり次第向かうことにして、地下鉄で一駅あまりの距離だがタクシーを手配してもらった。すっかり日が暮れた神谷町あたりを、渋滞の中でも間に合うように目的地に着けてくれた。ただそれからが大変、大きなビル群なので、先方のオフィスにたどり着いたのは約束時間ギリギリになっていた。

 

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 瀟洒なそのオフィスでは、カジュアルな服装の人が目立つ。テレワークが普通になって、スーツにネクタイという習慣は吹き飛んでしまったようだ。紳士服や靴などの需要も激減したのではなかろうか。

 

 会ってくれた先方の幹部も、カジュアルなジャケット姿でノーネクタイ。僕がセミナー会場からきたせいもあってネクタイをしていることを揶揄されてしまった。中層階だったが宵闇の神谷町から霞ヶ関界隈を見下ろすことができて、風景が一変してしまったことを感じた。

 

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 また別の日、今度は「久しぶりの対面会合をしましょう」とのお誘い。場所は虎ノ門でも米国大使館に近い方、ホテルオークラ前の<菊池寛実記念智美術館>。高層ビルが立ち並ぶ中、白壁の落ち着いたたたずまいの美術館である。会合の場所は美術館内のカフェを、夕方貸し切りにしてもらった。

 

 傾いてきた日が、狭いけれどよく手入れされた庭に差し込み、とても美しい。三々五々参加者が集まってきて、「久しぶりだな~」とか「お会いするのは初めてです」と改めて名刺交換などしている。聞くと「どんな服装にするか迷いました。このところスーツなど着ていないので」とのこと。

 

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 ビデオ会議では何度も顔を見ている仲でも、ナマでの顔見世は初めてという人たちもいるので、自己紹介にあたり、

 

・最初にマスクを外して、顔を見せる。

・それからマスクをして、スピーチ開始

 

 という手順になった。何人かの人は「ヒゲ剃ってなくて申し訳ない」という。そこもカジュアルになってしまったようだ。

 

 換気のいい場所という条件で選んで貰ったのですが「変わらない虎ノ門」も堪能できました。対面会合、これからも増えますね。きっと。