この日は朝から断続的に激しくなる雨、出かけるのがおっくうなのだが、お付き合いのある某教授とランチ会合の約束がある。選んでもらったお店は、新丸ビル5階の「Maison Barsac」というフレンチレストラン。カジュアルだが、ちょっとラグジュアリーというのがお店のコンセプトで、売りは東京駅を正面から見渡せるビューである。
このフロアは以前「フランツクラブ」というドイツ風ビアレストランで呑んだことがあるが、かの店はビューは全くなし。こちらのお店はフロアの南東角にあって、窓がとても広い。あらためて、綺麗になった東京駅を見つめることができた。
約束の時間の5分前に行くと、先方はもう来ていて、僕の相棒と合計3名のランチが始まった。日頃種々お世話になっていることもあって、まずはお礼から。そして今年度、さらに来年度の連携をどうしましょうかというのがメインの話題。料理の方は、サーモンのサラダに始まり、ジャガイモのスープ、メインは魚がタイ、肉がチキンローストで、シャーベットとコーヒー(or紅茶)まで付くフルコース。
もちろん一皿一皿に仕事がしてあって、例えばサーモンサラダにはクリームがソース代わりに付いているが、ちょっとピリカラの赤い実も添えてある。サラダ菜に無造作にかけてあるドレッシングも、辛すぎず甘すぎずという具合。ランチの時間帯は、予約のコース料理の客で一杯だそうだ。
そのうちに話の方に熱が入ってきて、教授の話が難しい部分もあってちょっと舌の方がおろそかになった。今デジタル業界は、多くの難題に直面している。
・生成AIに代表される新技術
・経済安全保障に組み込まれかねない危惧
・安全保障の中で重要な位置を占めるようになったデータ
そんなことを話し合っているうちに、最後のお皿になってしまった。大きめの紅茶椀を手に、最後まで話が尽きませんでした。ここはやはりもう一度、ディナーの時に来たいですね。できれば仕事抜きで・・・。