新年早々の米軍のベネズエラ攻撃は、ピンポイントに戦力を集中する米軍の能力の高さをまざまざと示した。大統領夫妻を拉致するため、官邸周辺の(主に軍事)施設を攻撃し、キューバの護衛兵を排除した。空爆機はもちろんヘリコプター部隊も1機も落とされていないから、中国やロシア製の防空兵器は役に立たなかったと思われる。
民間人を含むとはいえ多くは護衛兵だったろう100名を殺し、味方には死者はいなかったというから全くのワンサイドゲームといえる。長期間滞空できる大型ステルスドローンや未知の超音波兵器が使われた可能性もあり、まだまだ米軍の秘密戦力はあるようだ。
トランプ「赤ちゃん」はこの優れた軍隊をおもちゃだと思っていて、次々に新しいおもちゃを求めている。米国全土を覆う「ゴールデン・ドーム」や3万トンほどの新戦艦「トランプ級」などの計画が語られる。

ホラ話かと思ったのだが、予算をつけるというので、単なる妄想ではないことが分かった。
トランプ氏、国防予算の6割増を議会に要求「非常に混乱し危険な時代」「夢の軍隊を構築」…財源は関税収入 : 読売新聞
2026年予算で、軍事費は9,000億ドルまで伸びていた。2025年の米国GDPは約30.6兆ドルだから、軍事費のGDP比は約2.9%にあたる。これが2027年度1.5兆ドルまで引き上げるというから、GDP比は最大4.9%になる(*1)。改めて各国の軍事費のGDP比を調べると<President誌>に2024年までの数値が出ていた。
各国軍事費は増えていて、イスラエル8.8%、ロシア7.1%、米国3.4%、韓国2.6%、英国2.3%、欧州各国1.6~2.1%、中国1.7%、日本1.4%とある。
ヘグセス国防長官が欧州各国に3.5~5%の軍事費を求めたのも、こんな現状があったからですね。欧州に5%を求めながら米国も3.4%ではなく、5%を目指すというなら「率先垂範」と言えるかもしれません。その時日本は・・・。
*1:GDPが伸びるだろうから、実質はもう少し下がる。