確かに衆議院の解散は、総理の専権事項である。「解散についてだけは総理は嘘をついてもいい」と言う話も伝わっている。しかし、今回の解散劇はどうみてもおかしい。国民民主党の主張を容れた予算案をまとめ、維新の会も閣外とはいえ協力してくれるので、年度内予算成立は確実だった。各国がつなぎ予算で苦心しているのに比べれば、安定した政権運営と言えた。しかし、青天の霹靂のように解散~総選挙へと政局が移った。
高市首相が衆議院解散を与党幹部に伝達 投開票2月上中旬、19日に詳細説明 - 日本経済新聞
昨年末に解散を考えていたら、通常国会は先週スタートさせることもできた。その冒頭解散すれば、1月末には新内閣で再スタートできる。ぎりぎり予算は年度内成立させられただろう。しかし悠長に23日国会召集、そこで解散となれば、もう年度内成立は不可能だ。しわよせは国民にゆく。

突然の方針変更の原因については、多くの憶測が流れている。
・内閣の高支持率に眼がくらんだ
・(11月時点での)総選挙予測が大勝、単独過半数と出た
・中国の圧力に対抗できる安定した政権基盤を求めた
・自らの政治団体での資金疑惑を追及されたくなかった
に加え、韓国筋の情報で旧統一教会の自民党支援が大きかったことが伝えられたという。だからいずれ「みそぎ総選挙」は必要だった(*1)。また韓国情報では韓鶴子総裁文書から「高市早苗」の文字が32回見つかったとも言われる。やはり旧統一協会からみで何かあったのではと思わせるに十分な「噂」である。
確かに内閣支持率は高いが、自民党支持率はさほど回復していない。もちろん多くの野党も強くない。国民の生活や国の外交を「質草」にした、危険な賭けである。自民党単独過半数くらいは勝たないと、政局は混迷を深めるだけになる。結果は正直誰にも分からない。
そして選挙の期間中「高市内閣だけはイヤ」と思っている勢力からの、死力を尽くした(サイバー&リアル空間での)妨害工作が来るでしょう。ある意味国家の命運を賭けた真冬の総選挙が始まります。