長く生きていると、思わぬことがあるものだ。今回ある企業の役員さんからのお誘いで、高級なフレンチレストランを味わうことができた。その企業さんとは長いお付き合い、TOPの方とも国際会議や業界団体会合で何度もお目にかかっている。「COVID-19」禍ということで大勢の会食は出来ないが、企業を代表してその役員さんと2人だけのランチでもてなそうということになったようだ。
指定されたお店は<六本木ティーキューブ>1階にある「エディション・コウジ・シモムラ」というフレンチ料理店。テーブル6卓ほどのこじんまりした店だが、荘厳とも言える雰囲気。誘ってくれた人はもう来ていて、雑談のような昔話のようなことをどちらからともなく話し合った。
この人とはイタリアでのB7のデジタル会合にご一緒するなど、何度も同席している。しかしプライベートなことはあまり知らなくて、今回意外な共通の友人がいることも分かった。料理の方は、僕が初めて体験するものばかり。ランチゆえノンアルコールのお茶を注文すると、ブランデーグラスで出てきた。
アボカドを練り込んだアミューズ。
牡蠣のジェル、岩ノリを散らして。
初ガツオ、菜の花などあしらって。
オマール海老、海藻のフリットを添えて。グリーンのソースが美味。
ラムチョップ、ベーコンや各種野菜のグリルと。
チーズはクリームタイプをベースにハードタイプの砕片を散らして。旬のミカンジュースと交互に味わう。
最後はイチゴのデザート、カラメルで固め、イチゴムースをトッピング。いずれも料理と食器が和のテイストを醸しだしているし、一皿一皿が日本画の絵のような美しさ。わざと片隅に寄せていたりするのも、空間の美を追求しているのだろう。
いや、延々続くお皿の連続攻撃に、お腹が一杯になりました。誘ってくれた人に感謝・感謝ですよ。