Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

宇宙、それは人類最後のフロンティア

 ・・・というナレーションで始まるTVドラマ「Star Treck」。1966年からCBS系で3シーズンだけ放映されたのが、再放送から火が付き米国トレッキーと呼ばれる熱烈なファンを多く生み出した。複数の映画化も実現し、その後新しいシリーズもいくつか生まれている。

 

 原作者ジーン・ロッデンベリーは、最初のパイロット版でクリストファー・パイク船長(ジェフリー・ハンター)を主人公にしたが、第二作でジェイムズ・T・カーク船長を主人公にして成功、オリジナルメンバーが揃った。カーク船長役はカナダ生まれの俳優ウィリアム・シャトナー。上記シリーズの映画に主演したほか、いくつもの映画に出演、TVシリーズでも「スパイ大作戦」や「刑事コロンボ」にゲストで出ていた。1980年代に「パトカー・アダム30」に主演した(90作品)のが、一番長いシリーズだったかもしれない。

 

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 「Star Treck」オリジナルメンバーのうち、デフォレスト・ケリー(Dr.マッコイ)、レナード・ニモイ(スポック副長)、ジェームズ・ドゥーハン(スコット機関長)は故人だが、ウィリアム・シャトナーは90歳の今も健在。この度、米国の宇宙開発企業「ブルー・オリジン」で、短いとはいえ宇宙旅行を達成したとのニュースがあった。

 

俳優シャトナーさん、「信じられない」宇宙体験語る 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News

 

 通常何十億円(or More)もかかると言われる「ブルー・オリジン」のツアーだが、同社の創業者ジェフ・ベゾスは、大の「Star Treck」ファン。話題性も含めて、カーク船長の宇宙旅行に便宜を図ったものと思われる。

 

 このタイミングを意識してか、日本のBS民法で「Star Treck」シリーズの映画化4作品を放映し始めた。写真はその第一作で、地上勤務になっていたカーク提督が現場復帰して新装なった「USSエンタープライズ」に乗り組むシーン。のちにスポックらも復帰してくるが、映画シリーズの主役はこの美しい「エンタープライズ」自身のようだ。映画自体は好評だったが、この映像表現などにお金をかけすぎ、収支的には赤字だったという。

 

 「ブルー・オリジン」にしても映画にしても、おカネのことを考えてしまうのが僕の悪い癖。ここは、カーク船長の最高齢宇宙旅行を純粋にお祝いすべきでしょうね。