今週も東京オフィスへの出勤は１回だけ、秋葉原にある部署を訪問した。丸の内からたった２駅、とても近い訪問先なのだが嬉しいのは秋葉原駅近くのBook-offはとても品揃えが豊富であること。昼前に用事は済み、Book-offに寄らせてもらおうと思ったのだが、お腹も空いている。どこかでランチをと思って見ると、Book-offと同じビルの８階９階にレストランがあることに気づいた。
８階は「だん家」という洋風居酒屋だが、９階は「清流初つぼみ」という和食店。ランチメニューでも1,000円超えのものも多いが、「松花堂定食」はちょうど1,000円（税込み）である。今日はこれを試してみよう。
８・９階専用エレベータの中には、「マンボウ」下ゆえの時短営業の貼り紙がある。ランチが1130-1600、ディナーが1700-2000と、都知事さんの要望を守った形。９階で降りると、なかなか風流な料亭風のたたずまい。これなら1,000円超えランチも無理からぬところだろう。
「消毒済み」と貼り紙のある一人用卓に案内されて「松花堂定食」を注文した。改めてメニューを見ると、お蕎麦のセットが多い。店内は細かく仕切られていて、どのくらい混んでいるのかよく分からない。４人用の個室が２つ僕からは見えているが、そのうちの一つに３人連れのサラリーマンが入っていった。
姿は見えないが衝立の影の一人用卓にいる客に、お蕎麦と丼の定食が運ばれてきた。その後数分待って、僕の注文も届いた。ご飯（お替り自由とのことだったが今回は遠慮）の向こうが漬物、お刺身はエビ・イカ・マグロの３種、天ぷらはキス・イカ・ナス・シシトウ、茶椀蒸し、味噌汁、煮物、鮭と酢レンコンと豪華な献立。レンコンの下に隠れているが、コンブの煮ものがご飯のお供に最適。
１日に30品目食べろと言われるが、これだけで20品目はいきそうだ。茶碗蒸しの中にはちゃんとギンナンも入っていた。ひとつひとついい味付けがしてあって、ゆっくり楽しめたのがいい。どうしてもサラリーマンのランチは「済ませること」が目的化するのだが、このお店は「楽しむこと」も十分できる。
1,000円のランチが高いかどうか？もうあと何回食べられるか分からないこともあって、時には贅沢させてもらいましょうかね。ごちそうさまでした。
