Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

謎の円盤UFO

 この報道に接するまで全く知らなかったのだが、トランプ先生は面白い置き土産をしていってくれた。それは今年の前半のうちに、未確認飛行物体(Unidentified Flying Object:UFO)に関する全情報を網羅した報告書を議会に提出せよというもの。しかも機密扱いではなく(手続きは不明だが)、一般市民も見ることができるものだという。

 

2021年はUFOの年に? 米政府が「全情報」開示へ | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

 

 そもそもUFOとは「どこの何者か分からない飛行体」のことだから、目撃情報は古代にまで遡る。19世紀にも、国籍不明の飛行船を目撃したという記録もある。写真を含めた動かしがたい記録が増えてくるのは、第二次世界大戦中から。連合軍パイロットが「枢軸軍の新兵器」だと考えるような、何かが飛んでいたことは確からしい。

 

 その後「UFO=宇宙人」という印象が多くの人に植え付けられ、宇宙人は敵か味方か?何を狙って地球に来る?侵略はあるのか?などの議論になってゆく。英国では「サンダーバード」や「キャプテンスカーレット」というSF人形劇を製作した「APフィルムズ」が、1970年に「UFO」という実写SFTVドラマを26話放送している。日本でも「謎の円盤UFO」の題名で放映されて、何度目かの再放送を僕も見た。

 

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 確かに宇宙人は地球侵略を考えているのだが、当初ヒューマノイドに近いと思われたその正体は不明のまま終わる。宇宙人と思われた生命体は、宇宙人にさらわれ遠隔制御されていた人類だったのだ。

 

 H・G・ウェルズ「宇宙戦争」で描かれたタコのような形状の宇宙人というのは、実際には想定できない。全く違う環境で進化したものだろうから、固体でないかもしれない。それどころか、物理空間ではない別の空間(まさかサイバー空間?)に生息している可能性すらある。それらが地球の様子を偵察するため、古代から飛ばし続けているのがUFOなのだとしたら・・・。

 

 いずれにせよ今年前半には、UFO情報の最高峰たる米軍のレポートを見ることができるわけですね。このことだけは、トランプ先生を褒めてあげたい。そして「民主主義とは政府と市民が同じ情報を持つこと」という理念に裏打ちされた、米国の考えを支持します。