年が改まって、今年も京都旅行は何度か行きたいと決意を新たにした。京都の街を揺るがせている話題が、北陸新幹線の延伸。もともとは小浜から京都市街のどこかを経由して、新大阪まで行くという計画だった。ただ市街地の大半は深々度地下通過になるので、京都盆地の下にある清らかな水をたたえる岩盤に悪影響があるのではと懸念されている。
そんなに気になるのなら、北陸新幹線を米原どまりにしてしまえばいいと、僕などは思う(*1)。この方がずっと安いので支持する人もいるのだが、JRとしては東京~新大阪のバイパス路線として北陸新幹線を考えているので、米原~京都間に何かあれば、両方止まってしまうのが痛い。そんな論争にこの方が参入してきた。
京都の北陸新幹線「通せんぼ」は許されない:京都迂回路線の提案 | アゴラ 言論プラットフォーム

評論家八幡和郎氏は、別ブログで何冊か紹介(*2)した博識の人。京都市民だとあるが、出身は滋賀県大津市。田原総一朗先生と同じ近江の人だ。提案は京都市街に直接乗り入れず、琵琶湖の両岸を通る滋賀県人らしいもの。
<Aコース> 敦賀~三方~小浜~朽木~途中伊香立~北大津~六地蔵~松井山手
<Bコース> 敦賀~塩津~米原~東近江~甲賀~信楽~城陽~松井山手
多くが地上を走るので、建設費も低減できるとある。問題意識としては、北陸新幹線開業以来、それまで北陸は関西圏だったのに(例えば進学や就職で)みんな関東に行ってしまっていること。一極集中是正のためには、早く本来つなぐべき京都・大阪に営業キロを伸ばすべきとの考えだ。
この意見はとても魅力的、特に母方が甲賀にルーツを持つ僕にとっては、B案がいいです。熱海から米原で乗り換えて甲賀に・・・などというルーツ探しの旅もできそうですから。