Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

価格転嫁できる?できない?

 岸田内閣の目玉政策「新しい資本主義」、当面の目標は苦しんでいる企業が価格転嫁しやすいようにすることらしい。公正取引委員会がその意を受けて「独禁法など厳密に適用しますよ」と脅していることは、以前紹介した。そのこと自身には異論もあるが、適性な価格転嫁はすべきだと思う。ただそれも、僕がずっと関わってきた「BtoB」ビジネスなら理解できるが、「BtoC」ならどうかは分からない。

 

 先週「吉野家」が牛丼を値上げして400円を越えてしまったので、黒カレーなるメニューを393円で売り出した話をした。どうしても越えてはいけない「値ごろ感」のようなものが、消費者にはあるようだ。それでも「吉野家」を含めて、値上げできた例は多い。

 

Netflix、2月にベーシック月額を880⇒990円に

CoCo壱番屋、6月からポークカレーの例で514⇒547円に、トッピングも値上げ

 

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 一方、値上げできない企業もあるが、いろいろな手段で収益改善を図ろうとしている。最も値段に縛られている業態である「100均」では、単価100円もののほかに200~500円のものを売り始めた。100円で売れるものの数が限られてきたのだろう。

 

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 クーポン類の見直しも多い。あまり消費行動の範囲が広くない僕でも、いくつも見つけた。

 

QBハウス、65歳以上の100円割引を、毎月来てくれる人に限定

BOOKOFF平塚店、店独自の500円割引券を、1回100円までしか使えないように変更

なか卯、唐揚げ無料券を、竜田揚げ割引券(120円を20円に)に変更

 

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 写真は「なか卯」で先日食べた「かきあげ蕎麦」。温かくなって冷たい蕎麦を久しぶりに味わった。かきあげが揚げたてでとても美味だったが、付いてきたクーポンは、親子丼50円引き、竜田揚げ100円引き、朝食20円引きというもの。以前のこだわり卵、唐揚げ無料券と異なり、少しは売り上げに寄与するものだ。

 

 「日高屋」では大盛り無料券の配布を、今月末までの有効期間のもので終了するという。「中華そば」390円を維持するには必要だし、タッチパネル式の店が増えて来て無料券の扱いが難しくなったせいもあるだろう。

 

 こういうクーポンなどのインセンティブが常態化してしまい、それを止められなくなっているのかもしれません。気付かれないように、ちょっとでも改善につなげられるよう・・・皆さん苦労されていますね。