２週間ほど病院にいたせいか、僕自身は感じなかったのだが、マンションの人に聞くと「今年の冬は寒かった」とのこと。確かにニュースで「都心でも積雪！注意してください」と言っていた。甲信越や滋賀県、岐阜県、愛知県でも雪は多かったようだ。
太平洋側で温かそうに見える愛知県でも、尾張地域は割合雪が多い。日本列島の本州がくびれているのが、福井から濃尾平野に至る線。ここを日本海側の寒気が流れ込んでくるからだ。そんな尾張を出て来てもう20年余りになる。ここ熱海では、数年に一度しか雪は降らない。
寒かった２月ももう終わりに近い。日差しはすっかり春である。イベントの予定などは２月中は遠慮していたので、もっぱらテレワークの日々。しかし医師の薦めもあって、散歩がてらの外食には出るようにしている。この日は市役所への用事もあって、街中に出た。
道端に温泉が噴き出しているところが数ヵ所あり「熱海七湯」と呼ばれている。これはそのうちのひとつ「風呂の湯」。地面そのものが温かいせいか、アロエが群生している。アロエは機嫌がいいと、この時期こんな花をつける。サボテンの類かと思うと、実はユリ科だそうで、花をクローズアップで見ると、一輪一輪はユリの花に似ている。
糸川沿いの「熱海桜」はほとんど散ってしまって、川面を花びらが流れていく。川沿いにも「七湯」のひとつ「延命の湯」があって、小さな鳥居が目印。その脇にあるのが老舗菓子店の「延命堂」。温泉饅頭のお店である。申しわけないけれど、買ったことはない。
市役所の用事を済ませたら、お腹が空いた。久しぶりに「あたみ田中屋」の炒飯でも食べて帰ろう。ここは本来は「家系ラーメン」のお店、とんこつラーメンの種類は10種類以上あって、トッピングも豊富。それでも炒飯好きの僕は、ラーメンより炒飯を食べることの方が多い。
以前Ｗ炒飯（980円）を頼んで、本当にお腹いっぱいになってしまった。注文したのは「田中コク旨炒飯」のシングル盛り（730円）。シングルでも普通のお店なら大盛り級のボリューム。たっぷりの紅ショウガがついてきた。そういえば牛丼チェーンのセルフ紅ショウガを沢山とりすぎる云々の論争があったな、と思いながら。いただいた紅ショウガを全部炒飯にのっけて食べた。
うーん、なつかしい味。体調も戻ったし春になったので、ちょくちょく来ますよ。ごちそうさまでした。
