Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

おとなの週末掲載店(熱海・幸華)

 現役時代は「済ますだけのランチ」「付き合いのためのディナー」が多かった。今も仕事はしているのだが、そういう慌ただしかったり、気を遣ったりする食事は相当減ってきた。ある意味、年相応のゆとりなのだろう。そこで今年度から、評判の店を探してゆっくり味わうことを増やし、定期的にレポートしたい。評判については「おとなの週末」を参考にした。

 

 最初に選んだのは、地元熱海の市街、糸川沿いにある中華料理店「幸華(コウカ)*1」。自宅から坂をゆっくり下って、徒歩7~8分。何度も前は通っているが、入店するのは初めて。1階はカウンターだけ、2階が20席以上あるテーブル席、3階は予約時だけの宴会場という。メニューは普通の、日本人になじみの中華料理。

 

熱海、糸川沿いの中華料理店「幸華」

 創業は1931年で、文人たちが集った店である。代表格が「不連続殺人事件*2」の作者でもある坂口安吾。彼が好んで注文していたというのが、売り物の特製五目そば。

 

「おとなの週末」掲載店と明示

 誰も先客がいないカウンターに座って、その特製そばを注文した。ぽつりぽつり2人連れの客が入ってきて、2階へ上がってゆく。どうもみんな地元の馴染み客のようだ。

 

特製五目そば、1,400円なり

 10分ほど待っていると、大きめのラーメン丼が運ばれてきた。具材は本当に「五目」、落し卵、叉焼、エビ・イカ・筍・豚肉の混じった野菜炒め、カマボコにカニ身までのっていた。一口スープを飲んで「これは安吾先生、リピートするはず」と驚いた。醤油ベースだが、複雑な出汁が利いていて旨味たっぷり、でもしつこくない。麺は中太のちぢれ麺で、特段変わったところはない。スープや具材を殺さない程度に、美味いということかもしれない。

 

 これまで知っていても入れなかったお店、評判は伊達ではないですね。「おとなの週末」を片手のグルメ行脚、折に触れてできるだけやってみようと思います。

 

*1:昭和6年から続く静岡・熱海の中華料理屋は、かつて文豪も通って愛した名店だった | グルメ情報誌「おとなの週末Web」

*2:昭和22年夏、N村の事件 - 新城彰の本棚