Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

トランプ政権、なりふり構わぬ選挙対策

 米国中間選挙まで残り1ヵ月を切り、トランプ大統領が「不正の温床」と嫌悪する郵便投票が始まっている。各紙の支持率には差があり、CNNなどは32%、政権寄りのメディアでは39%ほどである。これまでの暴挙・暴政でも4割近い支持があるとは信じがたいのだが、識者によると「まあ、こんなもの」らしい。

 

 選挙の行方は、正直分からない。共和党がダメでも候補者個人が選挙に強ければ、民主党候補は勝てない。そんな「Red State」がいくつもあるからだ。ただ政権側の危機感は強いようで、打てる手はなんでも打つようだ。一つには、税公金を使った政権CMの放送(*1)。完全な公私混同だが、そんなことも気にしないみたいだ。

 

    

 

 トランプ政権での困ったちゃんNo.2といえばヘグセス国防長官だが、彼も専門外であるはずの選挙で動き始めた。なんと全軍兵士(士官も含むのだろう)に投票のための特別休暇を1日与えるという。

 

ヘグセス国防長官 全てのアメリカ軍兵士に1日の活動休止を指示 中間選挙の投票促す|FNNプライムオンライン

 

 米国の選挙はまず有権者登録をしなくてはならないし、面倒なので投票に行かない人も多い。ヘグセス君は配下の軍人を投票に行かせる措置をとって、親分に忠誠を見せたことになる。ただ本気でこれが共和党議員に有利になると思っているのなら、勘違いも甚だしいと思う。

 

 無茶な作戦や部隊運用を強要し、米軍には反ヘグセスの意識が高まっているはずだ。さらに将官を2割削減すると宣言したばかり(*2)。これによってキャリアパスを見直さざるを得ない士官や、その部下たちが「休暇貰ったから、共和党に投票するぜ」と思うだろうか?でも意地悪なヘグセス君のことだから、投票したかどうかの成績表くらいは、部隊長に要求するかもしれない。だから投票には行くとして、誰に投票するだろうか?

 

 本気でやるなら、透明の投票箱・戸別訪問で投票を強制・部隊長が直接監督・・・くらいのプーチン流が必要だったでしょう。さて、結果はどうなりますかね?

 

*1:トランプ政権CMに「税金で選挙宣伝」と批判 11月の中間選挙控え [アメリカ中間選挙][トランプ再来]:朝日新聞

*2:ヘグセス氏、米軍将官を20%削減と発表 「粛清ではない」と主張 写真5枚 国際ニュース:AFPBB News