豪華でなくてもいいので、滞在型と周遊型の両方が味わえるクルーズ船の旅行は、一度してみたいと思っていた。自分の部屋があってくつろいでいることもできるし、船内のいろいろなレストランやショップ、アトラクションを楽しむこともできる。その上有名な観光地から秘境に至るまで、往路だけで疲れてしまうようなところにも楽に行くことができる。
ただ「COVID-19」禍以降、海外旅行が難しくなったのと、かつてのように「飲み放題・食べ放題」が出来なくなったので、このところはしっとりした国内旅行ばかりしている僕ら夫婦である。また同じマンションの僕らより1世代年上のご夫婦によると、
「動く豪華ホテルと聞いていたが、動く老人ホームだった」
だそうで、ちょっと二の足を踏むようになった。ところが、この記事を見て、「終活」に使えるかもしれないと思い始めた。

住まいをクルーズ船に移した米国人女性、15年間の世界周航へ(1/2) - CNN.co.jp
夫婦で窓付きのキャビンを買うのに、約17万ドル(2,500万円)。月々の滞在費が2人で5,000ドル(75万円)。この中に、ハウスキーピングから食費、医療費まで含まれている。ずっと海外にいるのだから、(年金などに)所得税はかかるけれど住民税も健康保険税も固定資産税もかからない。マンション管理費も、修繕積立金も、NHK受信料も・・・。
もちろん国際情勢がこんな風だから、リスクはある。貧しい国の沿岸を通る時の海賊、狂信的なイデオロギーを持つテロリスト、丸ごと拿捕しようとする独裁者等々。そんなインシデントに遭遇したら、まあいままで2人で幸せだったからよかったねとこのブログに「さよなら」を書き込んで終わりにすればいい。
船中で不治の病が見つかっても延命治療などせず、最後は水葬にしてもらえばいいと思います。この記事の女性は77歳で、15年の旅に出るそうです。僕もそのくらいの年齢になったら、考えてもいいなと思い始めました。