Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

バブルの頃のお宝ワイン

 先日、珍しいことに当家にディナーの来客があった。同じマンションに住む僕らより一世代若いカップルで、マンション新築当時から暮らしていたお母さまを亡くしたばかり。自宅は23区内にあるのだが、遺品の整理もかねて、このところ週末に時々来訪しているとのこと。この週は二人ともテレワークをしながら、1週間滞在ができたらしい。

 

 滞在といっても、1週間分の食材を買い込んで自炊三昧・・・という僕ら夫婦の旅行とは違う。やはり外食が多くなって、たまたま共有スペースであった僕らにグチをこぼしてくれた。

 

・あのお店、見かけはいいけど料理はNG。ファミレスにも劣る。

・この店は、味はまあまあだけれど、観光客向けでお値段が・・・。

 

 という具合。それでは当家でディナーでもと誘うと、二つ返事でOKしてくれた。家内と相談しながら、

 

・「決め」の飲みものはマイレージで貰った赤ワイン

・ステーキは4人分焼くのは大変だから、ローストビーフとチーズがメイン

・前菜は中トロなどのお刺身で

 

 とメニューを決めていった。それで当日待っていると、手土産をいろいろ貰ってしまった。その中に、なんと1988年物のブルゴーニュワインが。「え!Gevery Chambertin Grand Cruじゃない」とひっくり返った。

 

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 昨年函館の「イチマス」で「Go Toクーポン」で買ったこともあり、2~3度呑んでいる銘柄だが、いずれも2010年以降のもので「Grand Cru」でもない。聞くと亡くなったお母さまのワイン庫にあったもので、あまりに古く少し液漏れもあるらしい。コルクも傷んでいるかもしれないから、開けるだけでも開けて欲しいとのことだった。

 

 やはりコルクはボロボロで、慎重に時間を掛けて抜いた。オリが相当溜まっていたので、濾しながらデカンタージュした。前菜&白ワインの後呑み始めたのだが、香りは感じられず、ちょっと酸味が強くて苦い。先方は恐縮して、芋焼酎も買ってきましたと仰る。僕はグラス1杯で呑むのを止めたのだが、家内は「こういう渋いの好き」とずっと呑んでいた。

 

 バブルの頃、こういう高級品は一杯送られてきたらしい。金融機関の幹部だったそのお家には、今でも「お宝」がいくらか残っていたのだ。バブルの頃のお酒を飲む機会を貰えて、とても面白かったです。ちょっとホロ苦かったけど。