米の高騰が止まらない。当家の最寄りのスーパーでも、4,000円/5kgは当たり前。場所によっては、5,000円の声を聴くこともあるらしい。期待されていた備蓄米の放出だが、ほとんど小売り業者のところに届いていない。放出量の約1%(*1)、全体流通量の0.3%との報道もあった。大体、競争入札で一番「高い」値を付けた業者に卸すというのが間違っている。一番「安い」入札値で落札とすべきではないか。
もっと効果のある方法として、時限付きでもいいので輸入関税をゼロにしてはどうかと、以前提案した。
備蓄米より輸入米で価格引き下げを! - Cyber NINJA、只今参上
今は苦しんでいる家計を何とかすべきで、もともと補助金漬けの農政を糺すのはその後でもいいと思っている。

「米の関税は日本農政の生命線」との主張にこれまで退けられてきたこの提案にも、ようやく糸口が見えてきた。その原因はもちろんトランプ2.0政権の「関税砲」。赤澤大臣がトランプ大統領に直に会って、交渉し始めたのが端緒である。日経紙も、関税交渉の中に米の関税も入れるべきだと主張し始めた(*2)。
ところが財務省が農水省にこの件を打診すると、けんもほろろに断られたという。
江藤農水相は輸入米活用を否定 コメ価格高騰で財務省が提案、日米関税協議で議論の可能性(産経新聞) - Yahoo!ニュース
巷では「財務省解体」のデモが起きているのですが、この件に関しては財務省こそ市民の味方です。むしろ解体を訴えるなら、相手は農水省ではないでしょうか?この米価格は異常だと思います。打てる手はみんな打つ、それもトランプ関税砲を逆手にとって・・・というなら拍手なのですが。