Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

まだ「影の内閣」にも早すぎる

 G7広島サミット成功で支持率増、では通常国会終了を機に解散総選挙・・・という一部与党のシナリオは、2つの点で崩れた。

 

1)首相秘書官の不祥事による支持率低下

 6/1付けの更迭ではボーナス200万円以上が支給されると問題に。

 

2)自公連立にヒビ

 東京28区問題で決裂、東京の自民候補は公明推薦を得られない。

 

 野党第一党立憲民主党鳴かず飛ばず共産党の衰勢も目立ち、投票したい党の第二位は日本維新の会が占める調査結果も出た。そこで、

 

練られ始めた「維新内閣」閣僚名簿を大予測 馬場総理、吉村副総理、橋下財務大臣、鈴木宗男外務大臣か(NEWSポストセブン) - Yahoo!ニュース

 

 のような記事まで出た。馬場代表の満面の笑みの写真もあって、いかにも「時期が来た」との扱いだ。「維新ぎらい」の著者大石議員の気持ちはいかばかりだろうか。

 

    

 

 それにしても、ちょっと早いと思わせる内容。まだこれでは「影の内閣」にもなっていない。人気者(失礼!)を並べてみたというレベル。

 

 維新・公明の連立などという噂も、維新・都民ファ連立という話も巷間にはある。ただ、僕はそんな単純な政界再編では決着しないと思う。もう一度二大政党制を目指すなら、少なくとも自民党は割れてもらわないと困る。僕の理想の再編は下記だ。

 

・公明、共産、社民、れいわのカルト的集団は二大政党に入らない

・維新の会を中心に、自民党の一部が加わり「小さな政府」を意識した政党が一つ

自民党の残りと立憲民主の一部から「やや大きな政府」を目指す政党がもう一つ

・国民民主と都民ファその他は個人レベルでどちらかに参加

 

 もともと野党時代の自民党から、故安倍総理や菅元総理らを維新勢力が担いでの政界再編構想はありました。政治の本道として「手厚い重税国家か、冷酷な軽税国家か」は最大の分岐点です。個々の選挙区事情ではなく、この軸で再編が成されることを期待しています。