Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

無料Wi-Fiが呼び寄せるもの

 家内と僕の携帯電話を簡易スマホに替えて、数ヵ月経った。時々YouTubeで音楽を聴くなどしているが、設定されている通信量上限3GB/月には到底届きそうにない。それは大半が自宅で、Wi-Fi接続で聴いているからだ。

 

 しかし自宅にWi-Fiがないとか、いつも出歩いている人にとって、通信量上限はネックになることもあるという。通信量無制限のような契約に更新すればいいのだが、それにはおカネがかかる。そこで「無料Wi-Fiスポット」には期待する人も多い。

 

 ホテルはもちろんショッピングモールなどでは、そんなスポットが顧客サービスで設置されている。街中では、コンビニエンスストアにも設置が進んでいると聞いていた。ところが、コンビニ大手<セブン・イレブン>がこのサービスを来年3月で終了するという。

 

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セブン-イレブン、無料Wi-Fiサービス「7SPOT」終了 22年3月末で - ITmedia NEWS

 

 会員登録すれば、1日最大3時間無料になるというサービスだった。それが「国内のインターネット環境の変化」を理由にした終了宣言である。利用者からは、サービス終了を嘆く声もあるが、肯定的な意見もある。曰く、

 

・店の前を通りかかるだけで勝手に繋がって迷惑だった。

・駐車場などに集まってスマホいじる輩が不気味だった。

 

 前者は、他のスポットでもよくある話。例えば熱海駅ビル<ラスカ>のWi-Fiには以前意識せずに接続されてしまったので、家を出る時僕はWi-FiをOFFにする。サイバーセキュリティの専門家から「勝手につなげて情報を窃取する手口があります」と警告されていたから。ホテルのWi-Fiでも警戒してあまり使わず、メールは4Gで済ませているほどなのだ。これは利用者側の工夫でなんとかなる。

 

 問題は後者、夜の駐車場にそんな人たちが「誘蛾灯に群がるように」集まってくるのは、治安の関係でも不安視されていた。4Gで何がダメなのかと言うと、上記のおカネの話もあるが、ゲームなどでは大量のデータをやり取りするのでWi-Fiが必要で、コンビニ周辺に群がってくるとのこと。

 

 「インターネット環境の変化」というのは、これだったのですね。来店客を増やすよりも妙な人たちに入り浸られて、逆に集客の妨げになったのかもしれません。