休日、ちょっとした用事で大岡山まで行った。短い期間だが中目黒に住んでいたことがあって、この辺りに網の目のように張り巡らされた東急線を利用していた。帰ろうと思えば新横浜駅に出るのが普通だったかもしれないが、ふと思い立って五反田方面行の列車に乗った。
今年は目黒川の桜もチラ見で終わってしまったのだが、目黒川岸をちょっと歩いてみたくなったからだ。昔住んでいたマンションは目黒駅の北の川沿いにあった。中目黒駅・不動前駅からも比較的近いところだった。
東急池上線は、駅間が非常に短い。とても都心とは思えないのどかな車窓で、列車がゆっくり走る。五反田駅の一つ手前池上線を大崎広小路駅で降りて、不動前駅方面に向かってぶらぶら歩いた。
中央環状線が国道1号線と交わるところ、この大きな交差点にはBook-offの比較的大きな店舗がある。ちょっと冷やかしているうちに、お腹が空いてきた。何か軽く食べたいなと辺りを見回すと、「吉野家」「ゆで太郎」も「CoCo壱番屋」もある。しかし今日はBook-offの隣の「小諸そば」に入ることにした。
15年以上前から大崎広小路のBook-offに行くと、隣の「小諸そば」に入るのが半ば習慣のようになっていたせいもある。当時は古ぼけた店だったのだが、久しぶりに来てみるとリニューアルされて綺麗になっている。
昼時を少し回っていたのでそれほど混んでいない。2人掛けテーブルが少しと、あとはL字型のカウンターに10席余り。空いているカウンターに座って「かき揚げ丼セット」の食券を出した。寿司屋ほどではないが、白木のように見えるカウンターが光っている。
カウンターからは調理場の動きが良く見え、なかなかきびきびしていると思った。少し待たされたが、揚げたてのかき揚げを丼に乗っけているのを見て「いよいよ来るぞ」とほおが緩んだ。
コスパのいい「小諸そば」の店はよく利用するが、場所によって店の造りはだいぶ違う。新橋駅前のなどは全席立席、八重洲のも半分は立席とあわただしい。それがここではゆったりと座っていただけるだけでもいいものだ。加えて丼の器も真新しいし大き目で食べやすい。お味はいつものように美味しいので、満足して店を出ました。たまにしか来ない街だけれど、また来ますよ。