ようやく、日本のプロ野球が開幕した。初戦のセ・リーグでは、投手の本塁打が2本出て、いずれもプロ入り初本塁打というから珍しい記録。開幕早々は投手に疲れがたまっておらず、野手に比べてエンジンのかかりが早いので「思わぬ一発」が出やすいのは確かだが・・・。
大雨の中でも日程が詰まっているため中止にできず、広島の大瀬良投手はよく完投したと思う。雨中の乱打戦となったヤクルト・中日戦は、中日が19安打の猛攻で勝利した。ドラゴンズファンである僕の親父(93歳)も喜んでいる。昨年度もリーグ最高のチーム打率を挙げながら、得点はリーグ5位と中途半端な攻撃力である。これを契機に「打線爆発」といってもらいたいものだ。
観客のいないゲームなので、勝手が違うこともあるが、Newsで「キャッチャーミットの音が鮮明に聞こえた」というコメントがあった。そうそう、僕らが学生のころはあの「鳴り物入りの応援」はなかったからミットの音も聞こえていたような気もする。酔客の下品なヤジで消されたこともあったろうが・・・。

あのうるさい応援や絶叫するアナウンスよりは、プロの視点の解説を充実してくれたら、僕もプロ野球中継みてもいいのになと思った。昨年亡くなった野村元監督が発明したツールに「野村スコープ」というものがある。投手がどのコースにどういうボールを投げてきたかを示し、投げてくるかを予想・解説するものだ。これはすごく勉強になった。
どのスポーツでも、今やデータに依らない「カイゼン」はあり得ない。四方八方から映像に撮り分析してデジタルデータ化している。恐らくAI(人工知能)に近い手法まで取り入れているチームもあるはずだ。だったらプロ野球でも種々のデータを連携して「予想屋」ができるのではないかと考えた。
誤解してほしくないが、決して「野球賭博」をしようというのではない。本当に目の肥えたファンに向けた、有料解説付きの放送がビジネスにならないかということだ。AIなら膨大なデータから重要なことを着実にレポートできよう。
・この対戦は過去に5打数1安打、しかしその1本が本塁打
・2-2の並行カウント、走者なしだからカーブの可能性が80%
・三塁手がじりじり前に出てきた、シンカーを投げるかも
という具合。視聴料は各球団にもフィードバックしてデータのさらなる充実をお願いする。新しいデータ活用のビジネスモデルになりませんかね?