Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

2025-01-01から1年間の記事一覧

情報弱者と論客のギャップ

先月BS朝日の<激論クロスファイア>は、スペシャル版の放送があった。ご存じ伝説のジャーナリスト田原総一朗氏の番組で、4人の若手(といってもアラフォー)論客が日本の諸課題を議論していた。 その中で、今年急激に社会問題化している外国人問題も取り上…

米軍は「4歳児の軍隊」か?

昨日中国の軍幹部粛清の話をしたので、今日はもう一つの大国米国の軍隊について。先週ヘグゼス国防長官が、全世界に散っている軍幹部(将官クラス?)を全部集める(*1)という報道があり、何をしたいのかと大いにいぶかった。危機管理面からすれば「将官全…

人民解放軍は「習主席の軍隊」か?

先月北京で開催された「抗日戦勝80周年記念式典」の軍事パレードでは、中国軍の新兵器が多数お目見えしたと伝えられる。北朝鮮のパレードは実戦に耐えないような「張り子」も見られるのだが、さすがに中国はそこまでひどくはないだろう。造船能力が米国の200…

「函館グルメポート」を味わう

チェックアウトの朝、荷物をまとめると3ブロックほど先のホテル<enoe>まで歩いていった。銀座通りに建っている近代的なホテルで、その前に宝来町のバス停がある。ここから日に3便、空港へのバスが出ている。JR函館駅以外で、空港行きの始発があるのはこ…

七飯町産の新しい日本酒「郷宝」

出発前に見たもう一つの函館番組は、やはりNHKBSの<六角精児:呑み鉄シリーズ>。道南いさりび鉄道に乗り函館市電の操車場を見るなど楽しい番組だったが、それらに加えて七飯町の新しい酒蔵を訪問したシーンが印象的だった。 函館には美味しいものがいっぱ…

函館の古い建物群を巡る

旅行に出る前、いろいろと情報を収集する。参考になりそうな番組があったら録画しておいて、出発前に見る。この7月にNHK<ブラタモリ>が2週にわたって函館を特集していたので、それらを見てからフライトに乗った。印象に残っていたのは、古い建物群をタモ…

「ビストロ・ボンザミ」でパスタランチ

函館出身の人気グループ<GLAY>のメンバーが「函館山の麓、宝来町や青柳町にはとんがったお店が多い」と、故郷を懐かしんで話していた。十字街で別れる市電の函館どつく行きの向かう先には、旧函館区公会堂や元町教会群があり、観光客をよく見かける。一方…

「赤毛のアン」が棲むカフェ

前回の函館旅行で、旧イギリス領事館でアフタヌーンティーの昼食を摂った(*1)。基坂という大きな坂道の途中にある瀟洒な建物だったが、そこに行く途中の元町通りで気になるカフェを見つけた。緑に覆われたその外観も、色とりどりの花をつけているエントラ…

活気が戻ってきた函館の街で

トランプ「赤ちゃん」の国連での演説によれば「気候変動説は最大の詐欺」らしい。しかしこの夏の猛暑を始め、気候変動は幻ではないと思う。やってきた函館の街でも、直近の話題は「クマ出没」。ミズナラやコナラといった樹木が枯れ、ドングリの生育が少ない…

護国神社から函館山山頂へ

宝来町電停近く、市電の通りから谷地坂を少し登ったところにある現在の定宿<パノラミック元町>は、決して豪華なコンドミニアムではないがリラックスできるところだ。周りは古い建物が放置されていたり、空き地になったりしているが、住所(末広町一丁目一…

精肉・すき焼きの名店「阿佐利本店」

函館市電宝来町電停近く、まさに<あさり坂>の角にあるのがすき焼きの名店「阿佐利本店」。コロッケなどの総菜や、精肉なども扱っているお店だが、売り物は創業以来の人気を保っているすき焼き鍋。一度食べたいとは思っていたのだが、ランチに食べるのでは…

秋の旅行始めは、やはり函館

長かった猛暑もようやく落ち着き、秋風が微かに感じられるようになった。こうなると体内の「旅行の虫」が叫び始める。そこでまた函館のコンドミニアム<パノラミック元町>を予約した。出発前に情報サイト「はこぶら」を見てみると、長かった函館空港のリニ…

返り血を浴びて国家の土台が

ロシア・ウクライナ戦争は、全く収束の気配を見せない。ロシアが大規模なドローンやミサイル攻撃を都市部に行えば、ウクライナは石油精製所や輸送用鉄道、積出港に攻撃をかける。経済社会に打撃を与える、ボディブローの打ち合いのようだ。ロシアはNATO諸国…

カネ出さないならクチ出すな

とても僕などがクチを挟める問題ではないのだが、ガザの惨状は目に余る。BBCやCNNの放送を見ていて、かつて好意を持っていたイスラエルという国に対する意識がひっくり返ってしまった。本当にガザ地区を更地にして、200万人を越えるパレスチナ人を殺すか追放…

給付付き税額控除への長い道

すでに辞任表明をしてしまった石破総理だが、次の体制が決まるまで内閣は機能している。国会討論で、立憲民主党野田代表から「現金給付から給付付き税額控除への議論」をしようと持ち掛けられ、それを受諾している。自公に立民が加わって議論が始まり、僕に…

金魚が死んで嘆いている4歳児

トランプ「赤ちゃん」の暴挙については、もう話す必要もないと思っていたが、「赤ちゃん」呼ばわりは僕だけでないことを知った。ABCの人気番組司会者ジミー・キンメル氏が、カーク氏射殺事件を受けた「赤ちゃん」の過剰反応について、 「飼っていた金魚が死…

選挙民が限定された選挙

いわゆる「55年体制」以降、自民党の総裁選挙はほぼ日本国政府の総理を決める選挙だった。自民党員・国会議員が選挙権を持ち、一般の人は立ち入れない。今回は自民党内のゲゼルシャフト的選挙ではあるが、少数与党ゆえの野党協力(願わくば新連立)をにらん…

旅行情報誌の、必要に迫られた進化

日本人がどんどん内向きになっているのではないかと、危惧している。「COVID-19」禍もあったのだが、パスポートの取得率が下がっているとの報道があった(*1)からだ。なんと日本人の6人に一人しか、海外に行く気がない。これは島国日本としては、ゆゆしき…

福利厚生に対する減税の是非

国民民主党が主張する「106万円の壁」の引き上げは重要な政治課題。僕はこの制度が出来た1978年の最低賃金が320円に満たなかったから、上限を3倍にしてもいい(*1)と思った。似たような制度の金額上限は一杯あって、その一つである「社員食堂」に関する税…

米軍特殊部隊、北朝鮮上陸失敗!

今やロシアの極めて重要な軍事同盟国になり、事実上の核・ミサイル保有国でもある北朝鮮。金正恩首席は、今月の北京での軍事パレードでも晴れやかな笑顔を見せている。中国・ロシア・北朝鮮が、反米の強い結束を固めたように見える、パレードの一幕だった。…

なるほど、これが州兵効果なのね

地球環境の変化(猛暑・渇水等)のせいかもしれないのだが、市民のイライラが募っていて、この夏には反政府デモが頻発した。6月末にはケニアで反政府デモが起き、20名ほどの死者が出たという。きっかけは増税反対のデモだったが、警察が実力行使をしたため…

ウクライナは長期戦を覚悟した!

ロシア・ウクライナ戦争の行方は、ある意味はっきりしている。どちらも戦場での決め手を欠き、どちらも譲ることができないものを相手が求めているからだ。「トランプ赤ちゃん」の仲介など、むしろ邪魔であって停戦~和平への道を拓けるものではない。だから…

これが「米国内への工場回帰」の実態

トランプ「赤ちゃん」政権は、一貫して米国内への製造業回帰を目指している。経済が発展するというのは高付加価値産業の比率が増えていくということで、必然として先進国の製造業は、 軽工業 ⇒ 重工業 ⇒ エレクトロニクス産業 ⇒ デジタル産業 と比重が移って…

極右政治家が狙われているの?

Wikipediaによると、暗殺とは「政治的に影響力を有する人物を、秘密裏に付け狙い、殺害すること」とある。軍事スリラー作家柘植久慶の「歴史を変えた『暗殺』の真相*1」には、300の事件のリストアップと50の事件の短い解説が収められている。 比較的暗殺(政…

「Dottimo」でニンニクディナーを

先日紹介した、熱海ガーリック食堂「Dottimo」。かつては流行らない喫茶店で、安倍(当時)総理や妖怪人間ベラ似のイラストがほめていたプリンが売り物だった。一度も入ったことはない。新しいお店は、試してみてまあまま行けると思ったのだが、家内に「とて…

JR東日本の新しい駅蕎麦<そばいち>

JR東日本は「駅ナカ」を大きなビジネスチャンスととらえ、飲食店・土産物店などを続々増設している。典型的なのが東京駅で、これまで駅員しか入れなかったスペースをどんどん改装している。これだけ外国人旅行者・観光客が多ければ、確かに機会は多い。 JR東…

ゲゼルシャフトとしての自民党

昨日に引き続き、日本の政局についてもう一言。「石破おろし」の舞台裏関連報道がいくつかあり、見るとはなしに見ていると何か時代がかったものを感じた。その原因は「党の結束」「党の分裂を回避」をと多くの自民党幹部が繰り返したこと。頭の中に時代劇の…

内向きでない自民党&政権を望む

苛烈な「石破おろし」の結果、国会議員らのリコール意思表明という「踏み絵」実行の直前に、石破総理が辞意を表明した。これでまた1ヵ月ほどの政治空白は必至である。経団連会長が言うように「安定した政権」を目指して、真摯な論戦(*1)を期待したい。 で…

「国民が怒る」とはどういうこと?

政局の間は政策は動かない・・・いや正確に言うと、政治家が政局に気を獲られているうちは、政策は官僚に委ねられるということ。今がその典型例で、自民党はもちろん野党各党も「スネに傷」の状態なので、秋に臨時国会で審議される補正予算案や年末までには固ま…

洋上風力発電を巡るカネ

政府のGXプロジェクトの目玉の一つである洋上風力発電事業から、三菱商事が撤退して各界に波紋を広げている。 洋上風力発電、先行き不透明に-三菱商事が国内3海域で撤退 - Bloomberg カネに厳しい総合商社が、200億円の供託金を投げうつほか社内のこれまで…