今週初め「ワクチンパスポート」を国内活用して、経済を回せる人から廻し始めるようにしてはどうかと提案した。しかしその後何人かの人から意見を聞くと、社会的地位のある人ほど慎重な意見。特に政治家は動けないだろうと言う人が多かった。「COVID-19」禍は日本の(いや世界のかもしれない)潜在的な課題を顕在化させてしまい、
・富裕層はズルい
・上級国民は優遇される
・不況下の株高での格差拡大
と皆が思い始めている。だから「公平性」が何より大事で、そのためには出来る人も自粛をして横並びでいるべきだというのだ。この論調を推し進めれば、
・都会の知識層が農民らを搾取している
・知識層を農村に送るか、嫌がる者は殺してしまえ
という恐怖政治をした、原始共産主義のポルポト政権のようなものになりかねない。それでも衆議院議員選挙も迫る今、「公平性に目をつむっても、効率性」と言える政治家はいないだろうという意見が多かった。選挙が終われば・・・というのも理解できるが、それでは手遅れなこともある。
暗澹たる気持で古いミステリーなど読んでいた(オリンピックは見ないよ!)のだが、面白い記事を見つけた。
我々医療関係者は何のために早くワクチンを接種したのでしょうか?(石蔵文信) - 個人 - Yahoo!ニュース
最初はワクチン接種プライオリティの話かなと思って読み始めたのだが、感染症の類型に係る提案だった。感染症は5類型に分類されていて、
1類 エボラやペストなど極めて危険なもの、原則入院
2類 結核、ジフテリアなど危険性の高いもの、状況に応じて入院
3類 コレラ、腸チフスなど危険性は高くないが特定業種で警戒すべきもの
4類 狂犬病、マラリアなどヒトヒト感染はしないもの、国は感染状況を分析
5類 通常のインフルエンザなど、国は感染状況を分析
のようになっている。今「COVID-19」は2類なので、保健所が扱わねばならず病院も厳重な体制を敷かなくてはいけない。しかし今後ワクチン接種が進んで、重症化や死亡の可能性が低くなれば、5類にして体制緩和ができるのではないかと、この記事は言う。
これはいいアイデアだと思うし、英国などでは感染者は増えているがマスク義務化等の措置は撤廃と言っている。類型変更により、保健所や医療機関の負荷を減らし、飲食店もホテルもイベントはOKということに出来ませんかね?