このゲームのコンセプトは「戦争経済」である。先立つものがなければ、兵器を作ることも軍団を編成することも宣戦布告することも、地域で攻勢にでることも出来ない。占領地が増えてくると、使える資源(以下BRPという)が増えてくる。
プレーヤーはコマを並べる前に、大きな戦略を練りBRPの使い方・獲得の仕方を研究しておく必要がある。MAPは東はウラル山脈から西はアイルランド・イベリア半島・モロッコまで、北は北欧三国の南部分、南はアフリカの地中海沿岸が含まれている。4枚のボードのうち、右端はまず使うことはなく、左端もまれにしか使われない。主戦場はパリからモスクワまでの間になるのは、史実と変わらない。
1ターンは3ヵ月で、年度始め(春)にその年のBRPが付与される。両陣営に残っているBRPが多い方がそのターンの先攻になるので、いい気になってBRPを使いすぎると先攻後攻逆転が起き、2度続けて攻撃されることもある。こうなると戦線に大穴が開いて、大軍が包囲されたり膨大な土地を奪われかねない。
それでは、セットアップ順に各国の想定戦略を見ていこう。
◇イタリア(基本BRP75)
「GENERAL」の記事に触発されて、ユーゴスラビア(年間BPP20)を狙いたい。その次はギリシア。BRPに余裕が出てきたら、エジプト方面に攻勢だ。
◆フランス(基本BRP85)
最初のコマ数は多いが、ドイツやソ連のように膨大な予備軍があるわけではない。とにかく生き延びること。気になるのはイタリア、あまり無茶するなら懲らしめる。
◆イギリス(基本BRP125)
何しろ守備範囲が広く、海軍はともかく陸軍のコマ不足は痛い。フランスに入れ込みすぎると痛い目に合うかも。まずはノルウェーを狙いたい。
■ソ連(基本BRP90)
ポーランド半分とバルト三国を獲ったら、ドイツがやってくるまでに戦力充実を図る。機会があればトルコに侵攻したいが、英仏が粘ってくれなければ無理だろう。
◇ドイツ(基本BRP150)
ポーランドの後は史実通りベネルクス三国からフランスに侵攻、これをできるだけ早く倒す。地中海はイタリアに任せ、素早くソ連に侵攻する。米国参戦までが勝負。
先行が枢軸側、ドイツ精鋭部隊が数だけは揃えているものの、騎兵隊などの旧式戦力のポーランド軍に襲い掛かった。
<続く>