Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

僕の第二次欧州大戦(1)

 「不要不急の外出NG」のお盆休みになった。ワイン三昧・肉三昧というのもいいが、少しは知的・生産的なこともしたい。そう考えて古いシミュレーションゲームを引っ張り出してきた。アバロンヒル社の戦略級ゲーム「The Third Reich:第三帝国」である。これも以前紹介した「TITAN」や「Squad Leader」などと並んでやり込んだゲームである。

 

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 プレーヤーは最大6人、ドイツ・イタリア・イギリス・フランス・ソ連と米国を各々プレイする。当時の評価ではゲーム難易度は最高の10、それでも「ヒトラーの夢再現」を目指して買ってきて、何度かソロプレイした。そのうちに付き合ってくれる何人かも出てきたのだが、何しろプレイ時間が長い。セットアップだけでも1時間くらいはかかってしまう。まともに1939年秋の開戦から始めて1945年までやれば、丸2日はかかるだろう。

 

 加えてルールの解釈であいまいなところもあり、本当の満足は得られなかった。しかし首都圏に転勤して専門のゲームショップに出入りするようになると、役に立つ雑誌なども紹介してもらえるようになった。上の写真が「GENERAL」というアバロンヒル自身が出版している雑誌。この号は「第三帝国」の特集号で、各国プレーヤーのための戦略研究・戦術研究が載っていた。

 

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 このページは、普段はあまり顧みられることのない地中海戦線のイタリア軍向けガイド。史実ではドイツ軍が攻め入ったユーゴスラビアに、イタリア軍単独で挑んだらと言うテストケースである。なにせ英語だしよく分からない専門用語もあるので遅々として読み進めないのだが、時々勉強していた。

 

 いろいろコツがわかってきたのはいいのだが、もうそのころにはプレイ仲間は付近にいない。いいおじさんになって(コンピュータでもない)ゲームに現を抜かすヤツは、僕くらいだった。そこで昔の仲間の性格を思い出しながら、多重人格ソロプレイを何度かした。これなら一人暮らしのマンションの一角に広げておいて、好きな時に再開できたのだ。

 

 そんなころを思い出して、このお盆休みは「第三帝国、多重人格ソロプレイ」で過ごそうと思う。

 

<続く>