Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

僕の第二次欧州大戦(7)

 闘いは、最初のヤマ場を越えた。イギリスはBEFを撤収し始め、ノルウェーは占領することができた。現状では大陸で闘うのは無理だから、主戦場は地中海になるだろう。主な相手はイタリアで、エジプトとマルタを守ることになる。

 

    f:id:nicky-akira:20200724124646j:plain

 

 降伏したフランスはドイツの衛星国となって、軍隊は半減されて南フランスに移った。ヴィシー政権である。現時点では中立だが、ドイツは味方にして参戦させたがっていて、イギリスは軍を解散させ無力化しようとしている。ちなみにフランスの植民地のうち、アルジェリアチュニジアは自由フランス(イギリスに亡命したド・ゴール将軍が首班)に帰属、モロッコレバノンヴィシー政権に帰属した。

 

    f:id:nicky-akira:20200724124726j:plain

 

 ドイツは北フランスの統治を固めるとともに、主力をポーランド方面に移動させてゆく。狙いはもちろんソ連スターリンは着々とBRPを貯めこんでいて、1ターン独ソ戦を始めるのが遅くなればそれだけソ連軍のふところに余裕ができるのだ。一方イタリアは、フランスに邪魔されて着手できていなかったギリシア侵攻の準備をしている。

 

 1940秋のターン、イタリアはユーゴスラビア国境からギリシアに侵攻した。主力は2個歩兵(3-3)と2個機甲(2-5)、かねて飛行場を準備していたロードス島に航空隊を送ると、アテネが空襲圏内に入るのだ。アルバニア南部の飛行場からの部隊と共同してギリシア軍を叩きに出た。

 

    f:id:nicky-akira:20200724135728j:plain

 

 秋にアテネ前面まで迫ったイタリア軍は、冬にアテネを総攻撃しこれを占領した。同時にリヴォルノからクレタ島への強襲上陸を敢行、ジブラルタルからのイギリス迎撃艦隊の目をくらまして、クレタに橋頭保を作った。ここでも飛行場を建設し東地中海の上空を抑えることに一応は成功した。

 

        f:id:nicky-akira:20200724140247j:plain

 

 クレタ島に強力な空軍がいると、イギリス艦艇が通過するときに攻撃される可能性がある。同じことはイギリス軍の要塞マルタ島についても言えるのだが、アテネクレタ・トブルクのラインは、連合国軍にとっての妨害線になっている。直接的な手段が限られているイギリスは、ヴィシー軍解体の工作をしたり、ギリシアユーゴスラビアパルチザン(1-3)を放った。

 

 ドイツはというと、フランス戦線からポーランドへと軍を移動させ続けている。新しく編成した歩兵や機甲も配備は東部戦線だ。メインイベントである独ソ戦の準備は、1940年冬には整った。

 

<続く>