Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ホワイトハウスに近いゆえ

 全米商工会議所の建物は、ホワイトハウスの北側ラファイエット広場を見下ろす「Hストリート」沿いに建っている。この辺りはみんなそうだが、古めかしく厳めしい建物である。最初に訪れたのは5年ほど前、日米の産業界の偉い人たちが集まる伝統ある会議のお手伝いをさせてもらった時だった。


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 今日は通訳ナシの会議で不意に意見を求められたりするものだから、長い時間ではなかったものの英語脳が疲れ切った状態で建物を出た。ここからホテルまでは2ブロックほど。ホワイトハウスでも眺めながら歩いて帰ろう。商工会議所の建物の隣は、これも古いホテル「Hey-Adams」。泊まったことはないが、同僚が上記伝統ある会議の時に泊まっていて、会議の朝このロビーで待ち合わせたこともある。ロビーもやはり荘厳な雰囲気だった。
 
 もうひとつロバート・B・パーカーのスペンサーもので、このホテルが登場したこともある。ボストンの探偵スペンサーがDCに出張した時に使った話を覚えている。道を渡ると「St. John's Church」、外壁の大規模修繕が進んでいた。その隣が「退役軍人省」、これも巨大な建物だ。何年か前、ここから旧軍人の個人情報が大量に盗まれたことがあった。その中には米国政権の中枢にいる/これから入る人の情報もあったろう。米国を警戒する国家レベルの犯行だったと思われる。

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 もう1本道を渡って、ラファイエットビル。Googleマップによれば「史跡」とのこと。そのガレージの入り口に、ちょっと物騒な注意書きがあった。「この辺では火器や武器(を携帯すること)は許されていません」とある。当たり前のこととも思うのだが、あえて書いてあると言うことはやはり危険なエリアなのだろうか?もうひとつの問題は、注意書きの上の監視カメラが壊されていること。ケーブルも切られているし、普通に壊れたものではない。
 
 さすがにちょっと気になって、足早にその隣のホテルまで帰った。せめて監視カメラを修理しておいてくれればいいのだが、放置してあると余計に危険なように感じるよ。慣れてきたこの街ですが、そこはカウボーイの国。注意するに越したことは在りませんね。