Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

抑制的でなくなった米軍の圧力

 米国事情に詳しい人によれば、これまで圧倒的な軍事力を持ちながらそれを使うことに抑制的だった米国はもういないとのこと。もちろんその威力を解き放ったのはトランプ「赤ちゃん」なのだが、ヘグセス国防長官も手に入った「おもちゃ」を使いたくて仕方がない。これが政権内の(軍中枢を含む)抑制派を抑えて、ベネズエラ攻撃からイラン攻撃につなげてしまった。

 

 米ソ冷戦時代、当時のニクソン大統領は時に狂人のようにふるまい、敵を恐れさせる必要があると<マッドマン・セオリー>を説いた。今の政権はそれを激しい形で具現化し、本当の狂人ではないかと思わせることすらある。こんな暴挙がいつまで続くのかと暗澹たる気持ちになったが、この識者は「見方を変えてみよう」と言う。

 

    

 

 3月末に予定されている米中首脳会談、「赤ちゃん」を迎える習大人の気持ちを推しはかろうというのだ。普通の見方では「大人」が「赤ちゃん」を厚遇し、感動した「赤ちゃん」は台湾を差し出すディールをしてしまうかもしれない・・・とも思われる。しかし「大人」にしてみれば、いつ怒り出すかもしれない狂った「赤ちゃん」は脅威である。

 

 ベネズエラもイランも、兵器は主に中露製だ。今回の事案で、両国の対空火器やレーダーはほぼ役立たずだった。ベネズエラでもイランでも、米軍機を1機も墜とせていない。米軍機3機の損害は、クウェート軍の誤射によるもの。つまり「大人」を護る対空兵器やレーダーは、抑制的でなくなった米軍の前には無力だと証明されているのだ。

 

 マドゥロ大統領夫妻を拉致し、ハメネイ師ら50名ほどの幹部を亡き者にした米軍の「斬首作戦」は、習大人すら狙える。「赤ちゃん」がそれをほのめかすかどうかは別にして、「大人」はより慎重に米中首脳会談を行わなくてはならない。

 

 <マッドマン・セオリー>という言葉を懐かしく聞きました。その威力、圧力が半世紀以上後に、具現化されたようです。抑制的でなくなった米軍も、悪いことばかりではないようで・・・。