先週別ブログで紹介したオーストラリアでのイベントは、現地のAusCERTの会合の一部として行われた。だから僕らの会議参加者の10倍以上の人が、同じホテルに宿泊している。ゴールドコーストの中心地にある「The Star Hotel」がそれ。
空港からUberで30分ほどかかった。10年以上前に家内と旅行で来た街だが、覚えているところはない。路面電車が走ってるが、当時は気付かななった。新しく出来たのだと思う。北国(!)のビーチリゾートらしく、エントランスにはヤシの木。付近にはストレラチアが咲き誇っている。
複雑な入り江の湿地帯を堰き止めて作ったような地形で、堰の上に道路が走っているイメージ。高層ホテル群が立ち並ぶ中でも、ひときわ目立つホテルだ。特徴は大きなイベント会場とカジノ。いわゆるIR構想を具現化したような施設である。同行した観光行政に詳しい人によると、このカジノは発足当時そのスジの人達に仕切られて不正が横行し、正常化に時間がかかった「IRの失敗例」らしい。
レストランも充実している。9つの違ったタイプがあって、到着した日は手近な中華料理の店に入った。ここのシステムはとてもユニーク。テーブル上のQRコードを読み取ると、スマホにメニューが出てくる。通販の要領でオーダーして決済すると、しばらくして料理が運ばれてくる。
僕が頼んだのは海鮮炒飯、大振りのエビが4尾入っている。これで$18(約2,000円)。高く思えるが諸税も含まれているし、街中のテイクアウトでも$10のランチが望めないほどの物価高なので、納得できてしまう。隣の人は「カジノがあるので、レストランは安めに設定していますね」という。
翌朝、部屋ブラインドを上げると街が見渡せた。道路の向こう側のビル群の先はビーチである。朝ご飯は、プールに面した広いビュッフェ。洋食中心だが、中華系もある。
まずは腹ごしらえをして、会場に出かけることにした。
<続く>