Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

久し振りの自民党本部(後編)

 会議室には菅総理の顔写真と「国民のために働く」というスローガン、それに「総力結集、120万人党員達成へ」と書いた赤いポスターが貼られている。衆議院議員選挙本番に向けての意気込みと見られる。それにしても政権与党としての自民党員って、120万人もいないのかと妙に納得してしまった。中国共産党員は9,000万人もいるというのに・・・。

 

 10名ほどいる国会議員の先生たち、中には大臣経験者もいるし、一昨年カンタベリーの日英会合にご一緒した先生もいる。僕がお話したのは、

 

・DXとはデータの新しい使い方を考えて構造改革すること。

・そのためにデータの入り口、流通路、出口を守らなくてはいけない。

・従って、サイバーセキュリティはDXの前提条件である。

 

 ということから始め、各国のデータ覇権に類する動きや国家レベルのサイバー攻撃に対する懸念を述べた。防衛には国家としてアンティシペーション(予期)やアトリビューション(特定)の能力を高めるべきで、サイバーセキュリティ戦略の改訂にあたって「攻撃者優位を覆す」としている方針に期待していると申しあげた。

 

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 もう一人のプレゼンテータは国際政治学の先生、こちらもインテリジェンスに関しての持論を述べられた。その後ほとんどの議員さんから質問が出た。質問を終えると出て行ってしまう人もいるのだが、これが普通らしい。会議は予定時間を超過してQ&Aは続いた。その間、各府省の担当官はじっとやり取りを聞いていた。

 

 データの経済的価値、サイバーセキュリティの重要性、国家のお仕事たるインテリジェンスへの期待を述べて民間ヒアリングは終了。何人かの先生たちと名刺交換をして、自民党本部を後にした。

 

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 ホテルに戻ってチェックアウト。慣れない人達相手にお話ししてお腹が空いてきたので、ちょっと早いけれどランチを食べようと思う。また昨夜のディナーを食べた「中華食堂」に行ったのだが、このあたり本当に中華レストランが多い。今の会合での話題の背景には米中対立や香港・台湾問題がある。でも永田町のすぐ隣には、こんな中華食堂街が・・・。

 

 ランチは昨夜食べて美味しかった腸詰を使った炒飯定食にした。ミニサラダ・搾菜とヌードルスープが付いて850円。肩の荷が下りたせいか、一層美味しく感じましたね。平河町の中華街、また来ますよ。