Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「ゼロコロナ」ではなくなったのに

 先月末、中国都市部から火が付いた「白紙革命」。直接的には「ゼロコロナ政策」で自由を奪われた人たちの叫びなのだが、経済の停滞・不動産高騰・若者失業率増などの複合要因でおきたデモである。多くの国際政治学者は「習政権はメンツもあってゼロコロナの転換は難しい」と、場合によっては大きな争乱につながるとの見方をしていた。

 

 ところが(僕もびっくりしたのだが)、習政権はあっさり政策を転換、次々と規制緩和を打ち出した。「コロナウイルスの新株は毒性が強くない。<コロナ肺炎>ではなく<コロナ風邪>だ」と感染症専門家がTVで話すようになる。

 

 その結果、陰性証明を見せなくても公共交通機関に乗れたり、レストランで外食も自由にできるようになったりした。ところが、大都市では逆に人通りが絶えてしまった。特に(寒い)北京の惨状を、下記の記事が伝えている。

 

中国、コロナ死者急増か 火葬場に列、公式発表「ゼロ」―国産ワクチン依存で重症化リスク:時事ドットコム (jiji.com)

 

    

 

 PCR検査を強制しなくなっているのに、逆に検査場には長蛇の列。政府規制ではなく感染症の恐怖から、人が外出を自粛しているのだ。背景には、中国製のワクチンとそれを推奨する政府への不信感があると思われる。実際ワクチン接種率も低いし、ワクチンそのものの効果にも疑問符がつく。

 

 実際に感染したのか、感染を恐れてか、宅配便の配送係が出勤しない。その結果配送できない段ボール箱が倉庫からあふれ、野ざらしになっている。公共サービス(ひょっとして医療も?)が停滞することは間違いないだろう。あと1ヵ月もすれば<春節大移動>が始まる。大都市での感染拡大は全土に広がり、医療体制が脆弱な地方では犠牲者が急増、医療崩壊の可能性が高い。

 

 「白紙革命」の脅威は去ったようですが、習大人にはそれ以上の難題が降りかかっています。写真は神田の交差点でみつけた<アマビエ>、彼を中国に派遣すべきでしょうかね?