先日米国首席公使館のパーティで会った人から、ランチのお誘いがあった。8月に東京に赴任したばかりということで、ちょっとでも知己を広めたいと言うことらしい。声をかけてもらって、ありがたいことである。予約してもらったのは、溜池山王駅近くのフレンチレンストラン「かえりやま」。
初めての店だが、とても分かりやすいところにあった。決して広い店ではなく、テーブル2卓の奥にちょっと個室っぽいスペースがあるだけ。奥のテーブルに、先方含めて3人がすでに着席して話し声が聞こえる。あれ、英語と日本語まじりだぞ。
さすがに大使館員は語学が達者、もう日本語をある程度操っている。ただ日本語メニューは難しいようで、ウェイターに「フランス語話せますか?」と聞いている。ランチのコースの中で僕は、
・前菜として、田舎風パテ
・メインは、タラのプロヴァンス風
・デザートは、チーズケーキ
を選んだ。飲み物はランチということで、みんなソフトドリンク。僕はジンジャーエールにした。最初に出された小さな丸いパンは熱々、バターを乗せるとみるみる溶ける。
難しい話になると困るなと思っていたのだが、もっぱら、
・出身地はどこだ
・米国で好きな街は
・食べたいものは
などの世間話が続く。僕の相棒は、サンフランシスコやニューヨークで暮らした経験があって、楽しそうに応えている。僕の方は・・・一番多く行ったのはDC。その名前を挙げたら、けげんな顔をされた。住む街ではないらしい。パテはさほど濃厚ではないが、味わい豊か。サラダドレッシングは、ビネガーが強い。
タラの身は分厚く舌触りが良く、アスパラやオクラを含めた野菜のソーズが美味しい。豚の肩ロースソテーでなく、こちらにして良かったと思う。
最後のデザートまで美味しく食べ、かつさほどお腹いっぱいにはなりませんでした。とてもセンスのいい店。誘ってもらって嬉しかったのですが、英語脳のほうは疲れ切りました。