Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

英国大使館のクリスマスランチ

 今年も英国大使館とのお付き合いは、比較的多かった。空母「クイーン・エリザベス」がやってきた時は、オンラインレセプションにも呼んでもらえて数々のお土産を頂いた。ジャムなどは直ぐに消費してしまったが、ブッシュミルズの12年物だけは、正月用に保持している。

 

 日本人の感覚でいうと「年末」だが、英国人にとってはクリスマスである。一年の締めくくりに、少人数のランチをどうですかと誘われて、この日は半蔵門に近い英国大使館にやってきた。かつての江戸城は、今の皇居を中心にもっと広いエリアを占めていて、例えば四ツ谷あたりが外堀だった。四ツ谷から半蔵門に至る道は、江戸城内の大通りだったわけ。

 

 明治になって、英国大使館が半蔵門の脇に作られたというのは、さすがに「大英帝国」の権威なのだろう。受付に招待状とマイナンバーカードを出して待っていると、馴染みの大使館員の人が迎えに来てくれた。手入れに行き届いた庭は、紅葉真っ盛り。バラも咲いていた。新しい大使館員の人にも紹介してもらい、日本側のメンバーもそろってランチ会場へ。

 

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 ランチだが、英国産の白ワインも一口出してもらえた。前菜は、スモークサーモンのスコットランド風(パテのようなもの)。マスカルポーネやタラバガニが添えてある。最近温暖化で英国のワインも良くなっていますよとの話に続いて、各人の英国体験の話。霞ヶ関の人は数年の英国駐在経験があり、サッカーのクラブ<チェルシー>のファンで息子さんともども100試合くらいは見たとのこと。

 

 「クリスマスって本当に全部閉まって、交通機関も止まる」と仰る。かつての日本の元旦のように、あるいはゼネストのように、みんな家族で過ごすのだという。

 

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 メインディッシュは「ターキー・ブレスト」、しっかりローストしてあるのだが、中身はしっとり。これをクリスマスにちゃんと作るのが、主婦の役割なのだそうだ。いろいろなスプラウトやベリーが添えてあるのが、見た目にも美しい。

 

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 最後はデザート、アイスクリームとブレット・プディング。これにもベリーが添えてあった。現地のお話も混ぜながら、ゆっくりランチを楽しむことが出来た。

 

 かつて「大使館の食卓」というTV番組があり、興味がある国もあったのだが、それを地で行くような体験、嬉しかったです。ごちそうさまでした。