年金受給者に一律5,000円支給のプランは、どうも評判が良くない。確かに年金は（生活保護費もだが）物価連動で、来年度は0.4％下がることは決まっていること。年金の支給額が125万円の人を考えると減額されるのは5,000円だから、ちょうど補填できるという計算だろう。
いつぞやの「全員に10万円支給」をゴリ押しした公明党の影がちらつく「政策」だが、一部では自民党茂木幹事長の発案だとも噂される。論理的な判断が冴える茂木先生の印象を持つ僕には、とても信じられない話。なぜかと言えば、理屈をどう付けても「夏の参議院議員選挙対策」にしか見えないからだ。
来年度予算は順調に年度内成立、国民民主党が野党ながら賛成に回ったのは異例である。僕は維新の会支持者だが、今回は国民民主党にシンパシーを感じる。政策論がポイントを突いている。先ごろ首都圏で「電力逼迫警報」が出てしまったことを受け、原発稼働問題を参議院議員選挙の争点にすべきだという、玉木代表の意見には賛成だ。参議院議員選挙は、確かに政権選択選挙ではない。しかし（いやしくも）国政選挙なら、バラマキでではなく政策論争で優劣をつけて欲しいと思う。
この日は久しぶりに朝早くオフィスに来た。８時前だというのに東京駅は混雑している。朝食はいつもの丸の内北口ガード下の「なか卯」。ベーコンエッグ朝食（380円）を食べたが、ちょっとベーコンの焼きが足りない印象。
丸の内北口前交差点に戻ってくると、選挙カーが来ていた。ここはいつもTVニュースで取り上げられるところだから、演説には適当なのだろう。車の周辺では10人以上のスタッフがビラを配り、旗を立て、看板などを用意している。演説に立ったのは共産党の若手ホープ山添拓議員。
やっぱり見張ってたのね - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)
昨年は撮り鉄に熱中していて線路に立ち入り、書類送検されている。ちょっとだけ演説を聞いていたが、企業の内部留保を糾弾し、アベノミクスが企業や富裕層を優遇し庶民から搾取したと主張している。共産党は企業の内部留保に課税して、社会福祉に廻せる党。だから自分をもう１期参議院に送ってくれと言っている。
これってすっかり参議院議員選挙スタートですよね。どこかで見張っている公安警察の方、事前運動の現行犯で逮捕してくださいよ。
