今日が年内最後の出勤日である。とにかく異常な年で、「働き方改革」などといっても本腰が入らなかった昨年までとは打って変わり、本当に出社しない日々になった。知っている企業では、従業員の90～95％がテレワークをしていて、本当に必要な場合は総務部門に申請しないと出社できないようになっていた。
ウチのオフィスも、基本的には申請して出社する方式。特に政府の分科会尾身会長らが「年末年始17連休」を主張するものだから、霞ヶ関から経済団体にその「主張」が降りて来て、特に年末年始の出勤は厳しく管理されているような気がする。
そんな中でも僕は２件ヤボ用があって、午前中に１人の来客、午後早くに簡単な打ち合わせがある。いずれも無理をすればビデオ会議にできなくななかったのだが、一つがビデオ会議（で熱海の自宅から）、もう一つが丸の内のオフィスでというのは面倒くさい。結局両方ともオフィスですることにした。
そんなわけで、ブランチは丸の内北口地下の「いろり庵きらく」、今年はあまり利用しなかった。押し詰まったこの日も、客の姿は少ない。きちんと整備してくれたアクリル板のパーティションや、机上から一掃された調味料・箸などの類も、整頓できている分寂しさを誘う。
ここでは朝10時までは朝食メニューがあって、今年の前半に一度「しらす卵かけご飯＋たぬきそば」のセットを食べている。430円だった。今朝はもう一つのメニュー「明太子ご飯＋たぬきそば」（390円）の食券を買った。そばはいいとして、明太子はちょっと辛すぎ。まあ、お値段相当かなと思って食べ始めた。ふと気づいたのが、これが「年越しそば」になるかもしれないということ。それはちょっと寂しい･･･。
２件の用事を済ませて1400を回ったところ、もうオフィスに長居は無用なので帰り支度を始めた。頭を離れないのは「年越しそば」のこと。八重洲地下街へ行って本格的な蕎麦でも食べようかと、ちらりと考えた。しかし２回／日蕎麦というのも気がさす。結局買い物ついでに寄った新橋駅前の「かつや」で、「カツ丼」を食べて東京を後にすることにした。
今年の陰鬱な雰囲気を吹き飛ばすには、「蕎麦よりカツ丼」と思ったものですから。蕎麦屋にカツ丼はつきものですし･･･。来年は明るい年に、少なくとも春以降は成ってくれますように祈ります。皆様、よいお年をお迎えください。
新城彰 拝
