休日の昼下がり、所要で熱海駅に行った。用事が済んでまっすぐ帰るのも芸がないので、ちょっと遠回りをした。駅ビルはラスカに改装されて３年、駅前広場はそのずっと前から近代改装済みで、ちょっと品はないが「笑笑」や「マクドナルド」が入っている。
ところがその裏手（海側）は昭和の昔のままで、閉鎖されてしまった店も多い。何しろ「スマートボール」の傾いた看板が掛かっているくらいだし･･･。先日紹介した平和通り名店街の脇にもう１本ちょっと短いアーケード街があって仲見世名店街という。そこを出たところの交差点でも、古い店と新しい店が混在している。
新しい方では「熱海プリン」を売る店。休日の昼間は長蛇の列があって「最後尾ではありません」との看板を持った人が立っている。本当の最後尾は、道路を挟んだ反対側の待合所だったらしいビルの１階の中にある。古い店としては「駅前温泉」があって、本当にいまでも営業しているらしい。
そんな交差点から２軒海側に下ったところに、立ち食い蕎麦屋があった。「熱海そば」といって食券自販機方式で、メニューが400円くらいからある普通の「駅そば」に見える。熱海にも「蕎麦屋」はいっぱいあるが、手打ちにこだわったとか有名人（例：森村誠一先生）がお好きだとか、その分お値段の張る店ばかり。
この日は店があることを認識しただけで帰ったのだが、ランチミーティングでお腹が重い状態で帰ってきた日があった。禁酒日にしたいのだが軽いものはないかと列車の中で考えていて、この蕎麦屋を思い出した。列車を降りてこの交差点まで来て、表のメニューを見た。選んだのは「イカメンチ蕎麦」。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/05/11/060000
イカのハンバーグで熱海近辺の名物だと言うが、食べたことはない。店内には２人の客がいて、お酒を呑んでいる。食券を渡して待っている間に目についたのは「60分呑み放題、1,000円」の貼り紙。焼き肉などのおつまみも豊富だとある。表の「ちょい呑み」の旗を軽く見たのが間違いで、とんだ禁酒日になった。
お蕎麦は柔らかすぎ、つゆは旨味がなく辛いだけ、イカメンチは正体不明の揚げ物。うーん、久しぶりのいただけないメニューでした。ごめんなさい、もう来ません。
