まだ「マンボウ」が続く静岡県、「COVID-19」新規感染者はなかなか減らない。首都圏の手軽な旅行先である熱海の街には、小さなキャスターバッグなど持った若い観光客の姿が目立つ。熱海銀座方面にランチに出ると、行列のできたお店が目立つ。一方で「マンボウ」の継続で、当面休業の張り紙をしている店も多い。完全に二極化した印象である。
この日は東京オフィスからの帰り、日が暮れてから熱海駅に降り立った。禁酒日なのでどこかでディナーをと思うのだが、「五味八珍」のメニューは全部試してしまったし、熱海第一ビル地下のお店は全部閉まっていた。唯一ランチ時間帯以外でも開いていた「たしろ」も、今日はお休みのようだ。
仕方がないので「平和通り名店街」をゆっくり降りて行った。＜伊藤園ホテル＞を過ぎると、名店街の出口。ここにはかつて＜静岡銀行＞の熱海駅前支店があった。そのビルの１階はずいぶん前にコンビニになり、一角に銀行のATMコーナーがあった。２階から上は空室になっていて、長く「テナント募集」の掲示があった。
そのビルの２～３階が、今年になって「おさかな食堂」としてOpenした。熱海銀座でもこの名前の店が何軒かできたので、同じチェーンなのだろう。ビルは、派手なオブジェに彩られて再出発というわけ。
このオブジェを見ているうちに、「やはり今夜はお魚を食べたいな」と思った。そこで少し名店街を逆戻りし、一度入ったことのある「磯丸寿司」に行った。ここも時短営業で、ラストオーダーが迫っていた。店内はほぼ満席、空いていたカウンターに座ることができた。「お酒出せませんけどいいですか」と店員さん。こちらは禁酒日だからOKと応えて、メニューから「上握り寿司」1280円を選んだ。
慌ただしく空いた僕の後ろの６人席に、若い４人連れが座った。あれこれオーダーしようとするのだが、
・鰺フライは終わりました。
・寿司ネタの中トロが切れて、○○に代わります。
などと言われている。結構はやって、仕入れが追い付いていないのかもしれない。
他の店が開いていないことや、時短営業のせいだろう、非常に密度の高い営業状況になった。ヒカリものも付いていて、以前食べたスタンダードメニューよりは美味しかったのですが、ちょっと慌ただしい雰囲気でした。熱海の街、にぎわっているのかそうでないのか？分かりにくいディナーとなりました。
