セ・パ両リーグ共、優勝までのマジックナンバーが一桁の小さい数字になり、ペナントレースも大詰めである。パリーグはクライマックスシリーズがあるが、それを除けばもう波乱の起きる余地はない。そんな中、中日ドラゴンズは好調である。若手先発投手が育ってきたし、木下捕手もがっちりポジションを獲った。抑えのマルチネスが戦線離脱しても、鉄壁のリリーフ陣にスキは少ない。何より大黒柱の大野投手が10完投、6完封というのは近代に無い安定感だ。
8年振りのAクラス入りが濃厚で、早々に与田監督の続投が決まった。もはや逆転の望みはないとしても、勝ち癖を付けるのが大事、若い選手に勝つ喜びを経験させるのが大事と力を尽くしているのは悪いことではない。
ただ、シーズン開始から低迷し、肝心の巨人戦には最初に負け越しを決めてしまうなど「セリーグの灯を消した罪」を忘れてもらっては困る。もちろんその「罪」はセリーグの他の5球団にもある。え、5球団?と思われた人もいるかもしれないが、僕は最大の戦犯は読売巨人軍だと思う。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7d152af665c112c8c84eea143fdbb95c5dcb3c1e
僕は、廣岡さんという人のプレーは見たことがない。ヤクルトの監督をして日本一になった時も、愛想の無い人だと思っていた。しかし解説者としてのコメントを聞くと、なかなか鋭い意見だと思ったものだ。
この記事では阪神球団のマネジメントの弱さを批判しながら、読売球団の姿勢を「糾弾」している。セリーグの魅力が大きく落ちていることは確かで、関西一の人気球団のはずの阪神タイガースの観客が、まるきり入らなくなったではないか。甲子園が湧くのは、今季限りで球団を去る藤川投手・能見投手の時だけというのは情けなさすぎる。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/09/18/140000
翻って中日ドラゴンズだが、上記の記事で紹介したように観客が入らない。今勝ち続けていても、あまり増えないようだ。球団にお願いしたいのは、勝ち癖よりもどうしたらファンを増やせるか考えて欲しいこと。必ずしも球場に来てもらわなくてもいい、TV観戦・Web観戦も含めてファンを楽しませて欲しい。もちろんリーグ全体、野球界全体へのお願いですけれどね。